【ネタバレなし】冴えないおじさんが実は最強の元暗殺者だった件『Mr.ノーバディ』レビュー

🎬 作品概要

「もし、隣に住んでいる冴えないおじさんが、実は最強の暗殺者だったとしたら――？」
そんな突飛なアイデアを現実にした痛快アクション映画が 『Mr.ノーバディ』 です。
主演は『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』でおなじみの ボブ・オデンカーク。
一見頼りない父親が、家族を守るために再び修羅場へ身を投じる姿を、ユーモアと迫力満点のアクションで描き切ります。

日常の中に潜む非日常、普通の中年男が一転して戦場に戻るというギャップが、本作の最大の魅力です。
アクション映画でありながらも家族愛が根底に流れており、単なる暴力描写にとどまらない、人間味あふれる作品になっています。

タイトル：Mr.ノーバディ
公開年：2021年
監督：イリヤ・ナイシュラー
脚本：デレク・コルスタッド（『ジョン・ウィック』シリーズ脚本）
主演：ボブ・オデンカーク
ジャンル：アクション／サスペンス／クライム

📝 あらすじ（ネタバレなし）

郊外に暮らす中年男、ハッチ・マンセル。
彼は平凡な会社員であり、家族からも頼りにされない存在。
毎日同じルーティンをこなし、退屈な日常にくすぶる日々を送っています。

ある夜、自宅に強盗が侵入。反撃の機会があったにもかかわらず、ハッチは何もできず家族の信頼をさらに失ってしまいます。
しかし、この出来事が彼の運命を大きく変えるきっかけになります。
実はハッチは、かつて政府に雇われた伝説的な暗殺者「Nobody」。
平凡な父親としての生活を捨て、かつての戦場に再び立ち向かうことになるのです。

物語は、冴えない中年男が覚醒し、自分自身と家族を守るために戦う姿を中心に展開されます。
単なるバイオレンスではなく、「家族を守る」という人間的な動機が加わることで、アクションに深みが生まれています。

⭐ 見どころ・魅力ポイント

ギャップの痛快さ
普段は頼りない父親が、一度戦闘状態になると圧倒的な力を発揮。冴えない中年男が最強になる設定が爽快。
泥臭くも迫力あるアクション
バス内での乱闘シーンなど、リアルで泥臭い格闘アクションが随所に。銃撃戦と肉弾戦のバランスも絶妙。
ストーリーがわかりやすく、何も考えずに楽しめる
複雑な伏線は少なく、シンプルな構造で直感的に楽しめる。アクションの爽快感に集中できる作品。
『ジョン・ウィック』譲りの演出
製作陣の手腕で、スタイリッシュかつユーモアを交えた映像演出。最後まで飽きずに楽しめる。
家族への愛情が軸
単なる暴力映画ではなく、「家族を守る父親」というテーマが中心。キャラクターに人間味があり感情移入しやすい。

👥 こんな人におすすめ

「ジョン・ウィック」シリーズのアクションが好きな人
爽快なアクション映画でスカッとしたい人
冴えない中年キャラが覚醒するストーリーに惹かれる人
家族愛を描いたアクション映画を楽しみたい人
シンプルに痛快さとユーモアを両方楽しみたい人
『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』のソウル・グッドマンが好きな人
→ 主演のボブ・オデンカーク演じるハッチの“地味だけど芯のあるキャラクター”やユーモアのセンスは、ソウル・グッドマンの魅力を彷彿とさせます。

📝 総評

総合評価：⭐️⭐️⭐️☆☆（3.4/5.0）

ストーリー：★★★☆☆
演技：★★★☆☆
キャラクター：★★★★☆
映像・演出：★★★☆☆

地味な日常を送る冴えないおじさんが、実は最強の暗殺者だった――という設定が最大の魅力。アクションは迫力満点で、コミカルな要素も適度に挟まれるため、重すぎず観やすい作品です。ストーリーや演出の深みは控えめですが、スカッとした痛快なアクションを楽しみたい人には十分おすすめ。ユーモアと家族愛を軸にしたバランスの良い作品で、観終わったあとには爽快感が残ります。