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【ネタバレなし】友情と誇りを胸に戦う新たな狩人|映画『プレデター:バッドランド』レビュー

※本画像はAIによるイメージ生成です。実際の映画作品や出演者とは関係ございません。

🎬 作品概要

タイトル: プレデター:バッドランド
公開年: 2025年
監督: ダン・トラクテンバーグ
キャスト: エル・ファニング
ジャンル: SF・アクション・アドベンチャー・スリラー
制作国: アメリカ
上映時間: 約107分

本作は、名作SFアクションシリーズ『プレデター』の最新作として登場した話題作です。
監督は『10 クローバーフィールド・レーン』や『プレデター:ザ・プレイ)』で知られるダン・トラクテンバーグ。
主演のエル・ファニングがアンドロイド役で新境地を見せ、これまで「恐怖の狩人」として描かれてきたプレデターに“心”と“物語”を与えた作品となっています。
シリーズの伝統を引き継ぎつつ、まったく新しい方向へ踏み出した意欲作です。

👽 あらすじ(ネタバレなし)

若き戦士デクは、誇り高き狩猟種族「ヤウジャ」の一員として生まれたが、
未熟さゆえに一族から追放されてしまう。
生き延びるために訪れたのは、過酷な惑星〈バッドランド〉。
そこでは未知のモンスターたちが支配し、あらゆる生命が“獲物”として狙われていた。

そんな中、デクは上半身だけのアンドロイド・ティアと出会う。
互いの目的は異なりながらも、やがて二人は共闘することに。
だが、〈バッドランド〉には想像を超える脅威が待ち受けており、デクは自らの誇りと、狩人としての真価を試されることになる——。

💥 見どころ・魅力ポイント

■ これまで“恐怖の存在”だったプレデターを、主人公の視点から描く大胆な構成。
■ 荒涼とした惑星〈バッドランド〉を舞台にした、サバイバルと狩りの融合シーン。
■ プレデターとアンドロイドの関係性が、敵味方を超えた“共闘ドラマ”を生み出す。
■ プレデター族の文化や言語など、シリーズでもっとも深く掘り下げられた世界観。
■ エル・ファニングが見せる知的でユーモアのある演技が、作品全体に柔らかな人間味を与える。
未知の土地の巨大なモンスター相手に、プレデターが自らのフィジカルを全開にして挑むアクションシーンは圧巻。
シリーズ随一の肉弾戦とカメラワークが融合し、まさに“ハンターの本能”を体感できます。

🪓 鑑賞して感じたこと

今回の『プレデター:バッドランド』を観てまず感じたのは、「まるで少年漫画の主人公のようなプレデター」だということです。
友情・努力・勝利――そんな王道の三本柱を堂々と描いたプレデター作品は、これまでにありませんでした。

特に印象的なのが、プレデター、アンドロイド、モンスターという異色の3人組チーム。
人間が一切登場しないこの組み合わせが驚くほど新鮮で、会話のやり取りや連携プレイの戦闘シーンが非常にテンポ良く進み、最後まで飽きずに楽しめます。

また、プレデターがこれまでの経験を活かして戦う場面には思わずニヤリとする瞬間も。
シリーズを通して築かれてきた“狩人としての知恵と誇り”が、しっかりと根底に息づいています。

ただし、従来の“恐怖の象徴”としてのプレデター像を期待して観ると、少し驚かされるかもしれません。
本作は恐怖やスリラー要素よりも、キャラクターの成長と仲間との絆に重きを置いているためです。

そして何より衝撃的なのは――このプレデター、しゃべります。
言葉を持つことで彼の感情や思考がより鮮明になり、“モンスター”から“キャラクター”へと進化を遂げた印象を受けました。
賛否は分かれるかもしれませんが、この挑戦的な試みこそが、『バッドランド』をシリーズの中でも特別な一作にしていると感じます。

🧭 総評

総合評価:⭐️⭐️⭐️⭐️☆(4.0 / 5.0)
ストーリー:★★★☆☆
演技:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
映像・演出:★★★★☆

『プレデター:バッドランド』は、シリーズの常識を覆す“再構築”の一作です。
アクションの迫力はそのままに、ドラマ性を重ねることで、観る者に「プレデターを応援したくなる」という不思議な感情を抱かせます。

エル・ファニングの柔らかな存在感と、ディミトリウス・シュスター=コロアマタンギの肉体派演技が見事にかみ合い、映像面では〈バッドランド〉の過酷な自然と、プレデターの肉弾戦が圧倒的な臨場感で描かれています。

観終わったあとには、「狩る者にも、戦う理由があるのだ」と静かに感じさせる余韻が残ります。
従来のシリーズファンにも、新しいSFアクションを求める方にも、自信を持っておすすめできる一作です。

従来の恐怖映画の枠を越え、「プレデターとは何者か?」を新しい角度から描いた本作。
友情と成長、そして誇りを描いたこの“異色のプレデター”は、きっとあなたの中の価値観を少し変えてくれるはずです。

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