「とりあえずオルカン(全世界株式)」
新NISAをきっかけに、そう決めた方は多いと思います。
シンプルで分かりやすく、
「これなら自分にもできそうだ」と感じたからこそ選んだはずです。
それでも、続けているうちに
ふと不安になる瞬間は必ず訪れます。
- この選択で本当に良かったのか
- もっと良い投資先があるのではないか
- 何も変えずに続けることが正解なのか
不安になるのは、
あなたの意志が弱いからではありません。
真剣にお金と将来に向き合っている証拠です。
そして、不安を感じながらも続けられている時点で、
あなたはすでに大きな一歩を踏み出しています。
そもそも、
「オルカン(全世界株式)」とは、
どのような商品なのでしょうか。
なぜ「とりあえずオルカン」と言われるのか。
なぜ長期向きだとされているのか。
不安になる瞬間を整理する前に、
まずは基本を確認しておくと安心です。
→ 全世界株式(オルカン)とは?初心者向け解説
この記事では、
オルカンを続けている人が不安になりやすい瞬間を5つ挙げ、
それでも続けていいと考える理由を、感情と仕組みの両面から整理します。
不安になる瞬間①
「S&P500のほうが良かったのでは?」と心が揺れるとき
正直に言うと、
私自身も「S&P500のほうが良かったのでは…」と
何度も思ったことがあります。
ニュースやSNSでは、
「S&P500最高値更新」「米国株が最強」
といった話題が目に入りやすいからです。
そうした情報を見続けていると、
オルカンを選んだ自分の判断が
少しずつ揺らいでくるのも無理はありません。
ただ、オルカンは
最初から“どこが勝つかを当てにいかない”投資です。
- 米国が強い時期
- 他の先進国が伸びる時期
- 新興国が台頭する時期
これらをすべて受け入れ、
将来の勝ち組を予想しなくていいように設計されています。
短期の成績比較で不安になるのは自然ですが、
それはオルカンの失敗ではなく、
設計思想を一時的に忘れてしまっただけなのかもしれません。
オルカンとS&P500の違いを整理すると、
自分が「何を重視して選んだのか」が見えやすくなります。
→ オルカンVS S&P500|迷ったら読むべき比較記事
不安になる瞬間②
評価額が下がり続けて「このまま大丈夫?」と不安になるとき
評価額がマイナスに転じたとき、
不安にならない人はいません。
「このまま戻らなかったらどうしよう」
「今やめたほうが傷は浅いのでは」
そんな考えが頭をよぎることもあるでしょう。
そもそも、評価額が下がっている状態は
本当に「損」なのでしょうか。
→ 含み損は損なのか?不安になるあなたへ
評価額は、
今この瞬間の市場価格にすぎません。
オルカンは
- 世界経済が成長する
- 企業が利益を積み重ねる
この長期の流れに乗る商品です。
短期では上下を繰り返しますが、
長期で見ると、過去のどの下落も“途中の揺れ”にすぎません。
積立投資では、価格が下がる局面も
将来のための「仕込み期間」になります。
→ ドルコスト平均法とは?時間を味方につける考え方
下落局面は精神的につらいですが、
見方を変えれば
同じ金額で多くの口数を買える時期でもあります。
不安になる瞬間③
「オルカンは退屈すぎる」と感じてしまうとき
個別株やテーマ株の話題を見ると、
オルカンはどうしても地味に感じます。
「何もしていない気がする」
「もっと動いたほうがいいのでは」
そう思うこともあるでしょう。
ですが、その退屈さこそが
長期投資では最大の強みです。
オルカンの「退屈さ」は、
インデックス投資全体の特徴でもあります。
→ そもそもインデックス投資とは?
- 毎日値動きを追わなくていい
- 売買判断で消耗しない
- 感情的な判断をしにくい
投資で一番の敵は、
市場そのものではなく、自分の感情です。
オルカンは、
投資を生活の一部として続けるための
“感情を刺激しにくい仕組み”でもあります。
不安になる瞬間④
周囲が「もっと攻めた投資」で成果を出していると知ったとき
SNSを見ると、
短期間で大きな成果を出している人が目に入ります。
そのたびに
「自分は保守的すぎるのでは?」
と感じるかもしれません。
ただ、そこで見えているのは
成功した結果だけです。
投資では、結果よりも
不安な局面をどう乗り切るかが重要になります。
→ 暴落が怖いと感じたときに読む記事
オルカンは
- 大当たりは狙わない
- その代わり、大外しもしにくい
という設計になっています。
「負けにくい投資」を選ぶことは、
消極的なのではなく、
長く市場に残るための戦略です。
不安になる瞬間⑤
「このまま何も考えず続けていいのか」と立ち止まるとき
オルカン投資は非常にシンプルです。
だからこそ
「本当に思考停止でいいのか?」
と不安になることがあります。
ですが、
何もしない=考えていない、ではありません。
- 分散の意味を理解して選んでいる
- 長期で続けると決めている
- 途中でルールを変えないと決めている
これらはすべて、
立派な意思決定です。
むしろ、方針を頻繁に変えるほうが、
投資では失敗しやすくなります。
それでもオルカンを続けていい理由
結論として、オルカンは「続けやすさ」こそ最大の強みです。
オルカンは、
「最適解を当てにいく投資」ではありません。
致命的な失敗を避けながら、長く続けるための投資です。
オルカンの設計思想
- 分散
- 長期
- 予測不要

短期の不安と、長期の成長の違い

短期では不安になる場面があっても、
長期では世界経済の成長に沿った結果が期待できます。
不安を感じること自体が、
投資に真剣である証拠です。
まとめ
オルカンだけで不安になる瞬間は、
誰にでも訪れます。
その多くは、
オルカンの弱点ではなく特徴そのものです。
派手ではありませんが、
続けた人にだけ意味を持つ投資。
不安を抱えながらも続けているあなたは、
すでに投資家としての土台ができています。
