資産運用

ナスダック100は魅力的。でも「距離感」が大事だと思う理由

ナスダック100は、決して悪くない

最初に、はっきり書いておきます。
ナスダック100は、悪い商品ではありません。

むしろ、非常に魅力的な選択肢です。
高い成長性、革新企業の集合体、
そして過去のリターンだけを見れば、
「これ一本でいいのでは?」と思ってしまう気持ちもよく分かります。

だからこそ、私は
冷静に「距離感」を考えたいと思っています。

NISAを始めた次に、物足りなくなる瞬間

NISAを始めて、

  • オルカン
  • もしくはS&P500

に積み立て設定を完了。

しばらくすると、
こう感じる人は少なくありません。

「これだけで本当にいいのかな?」
「もっとリターンを狙える商品はないの?」

そこで候補に挙がりやすいのが、
ナスダック100です。

「とりあえずオルカンでいい」と頭では分かっていても、
どこか物足りなさを感じてしまう瞬間があります。

この感覚については、
👉 「とりあえずオルカン」で不安になる瞬間について、こちらの記事で詳しく書いています。

ナスダック100が魅力的に見える理由

ナスダック100は、
GAFAMをはじめとする
米国のハイテク・成長企業が中心の指数です。

ナスダック市場に上場する企業のうち、
金融を除いた時価総額上位100社で構成されています。

構成銘柄の多くは、
IT・半導体・AI・クラウド・ソフトウェアなど、
将来の成長期待が高い分野に集中しています。

そのため、
成長局面ではリターンが大きくなりやすく、
過去を振り返ると、
オルカンやS&P500を大きく上回る時期もありました。

一方で、
市場全体が不安定になると、
値動きも一気に大きくなりやすいという特徴があります。

ここで、少し例え話をします。

ナスダック100を「映画のジャンル」で例えると

オルカンが
**全世代対応の「王道ヒューマンドラマ」**だとしたら、
ナスダック100は、

**最新技術を駆使した
「超ド派手なSFアクション映画」**です。

映像(リターン)は圧倒的。
スピード感があり、観ていて興奮します。

ただし、
ずっと爆発シーンが続くと、
観客(=投資家のメンタル)は疲れてしまいます。

刺激だけを求めてしまうと、
メインの物語(=資産形成)の結末が
危うくなるかもしれません。

問題は「リターン」ではなく「ボラティリティ」

私がナスダック100を
長期投資の主軸に向いていないと考える理由は、
**値動きの激しさ(ボラティリティ)**です。

ナスダック100は、
過去に30〜50%の下落を何度も経験しています。

数字だけ見ると、
あまり実感が湧かないかもしれません。

50%下落を「体感」するとどうなるか

50%の下落とは、
100万円が50万円になるということです。

そして重要なのはここから。

50万円が元の100万円に戻るには、
50%の上昇では足りません。
100%(2倍)の上昇が必要になります。

仮に、年率10%で順調に成長したとしても、
50万円が100万円に戻るまでには、
単純計算で約7年かかります。

しかもその7年間、
「まだ元本に戻っていない状態」を
耐え続ける必要があります。

この「重力」に、
長期間耐え続けられるかどうか。

ここが、
ナスダック100に全ツッパできる人と、
そうでない人の分かれ道だと思っています。

投資は、メンタルとの付き合い

投資は知識や理論だけでなく、
結局のところ
メンタルとの付き合いだと考えています。

オルカンやS&P500は、
世界全体・米国全体に分散されており、
比較的値動きがマイルドです。

そのため、

  • 下落局面でも積立を続けやすい
  • 判断ミスを起こしにくい

という、大きなメリットがあります。

一方で、
ナスダック100は刺激が強い。

長期で保有するには、
かなりの精神的耐久力が求められます。

こうした理由から、
私はナスダック100への投資を
資産全体の1割までと決めています。

実際、私自身も
ナスダック100には少し投資しています。
ただし、主役にはしていません。

あくまでスパイス。
多くても1割までに留めておくべきだと考えています。

ちなみに、
ナスダック100に連動する代表的な商品としては

・eMAXIS NASDAQ100 インデックス
・QQQ(米国ETF)

などがあります。

私自身も、この中の一部に少額だけ投資していますが、
あくまで資産全体の「多くても1割まで」という位置づけです。

スパイスとしてのナスダック100(サテライト戦略)

投資全体を映画に例えるなら、

  • メインの物語(コア資産)を盤石にしつつ
  • ナスダック100という
    **刺激的なサブプロット(サテライト資産)**を
    1割ほど加える

このくらいが、
私にとって一番しっくりきます。

主役を食わない程度の名脇役。
それが、私にとってのナスダック100の立ち位置です。

こんな人は比率を上げてもいいかもしれません

もちろん、
以下に当てはまる方であれば、
ナスダック100の比率を高める選択もアリだと思います。

  • 大きな値動きでも気にならない
  • 暴落時でも売らずにいられる
  • 投資を「楽しめる」タイプ
  • 資産の増減が生活に影響しない

逆に、
少しでも不安を感じそうなら、
無理に比率を上げる必要はありません。

まとめ:ナスダック100は「悪くない。でも主役じゃない」

ナスダック100は、
間違いなく魅力的な商品です。

ただし、
長期投資で一番大切なのは、続けられること。

だから私は、

  • 主軸はオルカン(またはS&P500)
  • ナスダック100は資産の1割まで

この距離感を選んでいます。

投資に正解はありません。
大切なのは、
自分のメンタルに合った形を選ぶことだと思っています。