【ネタバレなし】あのゲームが映画で大暴れ！『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』レビュー

🎬 作品概要

タイトル：ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー（The Super Mario Bros. Movie）
公開年：2023年
監督：アーロン・ホーヴァス、マイケル・ジェレニック
主演：クリス・プラット、アニャ・テイラー＝ジョイ、チャーリー・デイ、ジャック・ブラック
ジャンル：アニメーション／アドベンチャー／ファンタジー
制作国：アメリカ
上映時間：92分

任天堂の世界的名作ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』を原作とした、フルCGアニメーション映画です。『ミニオンズ』で知られるイルミネーション・スタジオが制作を担当し、鮮やかな映像美とテンポの良い展開で、子どもから大人まで夢中にさせるエンターテインメント作品に仕上がっています。監督のアーロン・ホーヴァスとマイケル・ジェレニックは、アクションとユーモアのバランスを巧みに描き、ゲームの魅力をそのまま映画に落とし込むことに成功しています。

🎮 あらすじ（ネタバレなし）

ブルックリンで配管工を営む兄弟、マリオとルイージ。ある日、下水道の点検中に不思議なパイプに吸い込まれ、二人は見知らぬ「キノコ王国」に迷い込んでしまいます。しかし、運命のいたずらで兄弟は離れ離れになってしまい、マリオはルイージを助けるため、ピーチ姫やキノピオたちと協力して冒険へと旅立ちます。
一方で、世界征服を狙うクッパが強大な力をふるい、キノコ王国に危機が迫っていました。マリオは「ヒーロー」としての自分を見つけ出せるのか――ゲームさながらのスピード感あふれる冒険が幕を開けます。

💥 見どころ・魅力ポイント

■ ゲームファン必見の再現度
土管、アイテムブロック、スーパースターなど、誰もが一度は見たことのある「マリオの世界」が忠実に再現されています。BGMや効果音までもが懐かしく、まるで自分がゲームの中に入り込んだような感覚を味わえます。

■ テンポの良いストーリーとユーモア
アクションシーンの合間にコミカルな会話や演出が入り、子どもでも飽きずに楽しめるテンポ感が魅力です。特にクッパがピーチ姫に恋するシーンは意外と可愛らしく、ジャック・ブラックの歌声も必聴です。

■ ピーチ姫の新たな魅力
従来の「助けられるお姫様」ではなく、自ら戦い、導くリーダーとしてのピーチ姫が描かれており、現代的なヒロイン像として好感が持てます。

■ 映像の美しさと演出
イルミネーションならではの色彩豊かな映像が圧巻。特にレインボーロードでのレースシーンは、映画館で観ると圧倒的な迫力を感じられる名場面です。

👥 こんな人におすすめ

•　ゲーム『スーパーマリオ』シリーズが好きな方
•　家族みんなで楽しめる明るい映画を探している方
•　テンポの良いアクションやカラフルな映像が好きな方
•　子どもと一緒に笑えるファミリーアニメを観たい方
•　イルミネーション作品（『ミニオンズ』『SING』など）のファン

🧭 総評

総合評価：⭐️⭐️⭐️☆☆（3.3 / 5.0）
ストーリー：★★★☆☆
演技：★★★☆☆
キャラクター：★★★☆☆
映像・演出：★★★★☆

本作は、ゲームの世界観をそのままスクリーンに持ち込みながら、映画としての完成度もしっかり保った一本です。ストーリーはシンプルながら、テンポがよく小気味よい展開で最後まで楽しめます。キャラクターそれぞれが魅力的に描かれ、ゲームファンだけでなく、初めてマリオを知る人にも親しみやすい内容です。
観終わったあとには、「またゲームを遊びたくなる」「もう一度あの世界に行きたい」と思わせるほどの没入感と満足感があります。明るく楽しい時間を過ごしたいときにぴったりの一本です。