そもそも資産運用とは?将来の不安を減らす資産形成の考え方
将来のお金について、なんとなく不安を感じていませんか。
何から始めればいいのか分からず、そのままになっている方も多いかもしれません。
やらなきゃとは思うんだけど…何から始めればいいか分からないんだよね。
とても自然な感覚です。最初は誰でも同じところで立ち止まります。
老後資金、物価の上昇、年金への不安――
こうした話題に触れるたびに、「何かしないといけないのかな」と感じる方も多いと思います。
しかし同時に、
- 資産運用は難しそう
- 損をするのが怖い
- お金持ちがやるものでは?
そんなイメージから、一歩踏み出せずにいる方も少なくありません。
資産運用の基本が分かると、将来への不安は“漠然としたもの”から“対処できるもの”へと変わっていきます。
小さく始めるだけでも、未来への安心感は確実に積み上がっていきます。
この記事では、資産運用とは何か、そして将来の不安を減らすための資産形成の考え方を、初心者の方にもやさしく解説します。
なお、「まずは制度から知りたい」という方は、新NISAの仕組みを先に把握しておくと全体像がつかみやすいです(→ 新NISAとは?)。
資産運用とは
資産運用とは、お金をただ貯めるのではなく、増やすことも意識して管理していく考え方です。
銀行に預けるだけでは、大きく増えることはほとんどありません。
そのため、投資信託や株式などを活用し、お金にも働いてもらうという発想が資産運用です。
資産運用とは、
「お金に働いてもらう仕組みをつくること」
と言い換えることもできます。
投資信託がよく分からない方は、仕組みと選び方を先に読むと安心です(→ 投資信託とは?)。
お金に働いてもらうって、ちょっと不思議な感じだね。
最初はそう感じますよね。ですが、企業の成長に参加するイメージを持つと分かりやすいと思います。
例えば、世界中の企業に投資できる投資信託を保有すると、
企業の成長に合わせて資産が少しずつ増えていく可能性があります。
貯金が“守る”役割だとすると、資産運用は“育てる”役割とも言えます。
難しい知識が必要だと思われがちですが、実際には仕組みをつくることが中心で、日々の判断はほとんど必要ありません。
重要なのは、短期間で大きく増やすことではなく、
時間を味方につけて少しずつ資産を育てていくことだと感じています。
こうした“成長に広く参加する”考え方は、インデックス投資として整理すると分かりやすいです(→ インデックス投資とは?)。
“時間が味方になる”理由は、複利を知るとさらに腹落ちします(→ 複利とは?)。
資産形成とは
資産形成は、将来のために資産を築いていくプロセス全体を指します。
収入を得ること
支出をコントロールすること
貯金をすること
そして資産運用を取り入れること
これらすべてが資産形成の一部です。

この流れの中で、最初の一歩は「支出管理」か「少額の積立投資」のどちらかで十分です。
すべてを完璧に整える必要はなく、できるところから少しずつで大丈夫です。
例えば、支出管理なら「固定費をひとつ見直す」。
積立なら「月1,000円だけ始めてみる」。
そんな小さな一歩で十分です。
少額の積立投資は、価格が上下しても淡々と買い続けるドルコスト平均法と相性が良いです(→ ドルコスト平均法とは?)。
なぜ資産運用が必要と言われるのか
■ 物価上昇(インフレ)
物価が上がると、現金の価値は実質的に目減りする可能性があります。
例えば、昔は100円で買えたジュースが、今では160円ほどすることもあります。
これはジュースが豪華になったのではなく、お金の価値が弱まったということです。
100円という数字は同じでも、160円のジュースが買えなくなったと考えると、お金の力が弱くなっていることがイメージしやすいと思います。
スーパーの食品、外食、光熱費など、気づかないうちに生活コストは確実に上がっています。
この変化は日常のあらゆる場面で起きており、気づかないうちに生活コストは上がっています。
預金だけでは、この「お金のパワーの低下」に対応しにくい場合があります。

確かに、気づいたら色々高くなってるよね。
そうなんです。資産運用は、この変化に備える意味もあるんですよ。
もう少し具体例で知りたい方は、インフレリスクの正体を別記事でまとめています(→ インフレリスクとはなにか?)。
■ 将来への不安
年金や社会保障への不安から、自分で備える必要性を感じる方が増えています。
少子高齢化の影響もあり、「将来どれくらい受け取れるのか分からない」と感じる方も少なくありません。
また、医療費や介護費など、年齢を重ねるほどお金が必要になる場面も増えていきます。
そのため、「将来は公的制度だけに頼るのではなく、自分でも少しずつ準備しておきたい」と考える方が増えています。
■ 低金利時代
現在は低金利が続いており、銀行に預けていてもお金が大きく増えることはほとんどありません。
普通預金の金利はごくわずかで、長期間預けても増えたと実感しにくい状況です。
一方で、物価は少しずつ上昇しているため、「増えないお金」を持ち続けることへの不安を感じる方もいます。
このような環境の中で、預金だけでなく資産運用も取り入れていく考え方が広がっています。
「r > g」という考え方
資産運用の必要性を考えるうえで、「r > g」という考え方があります。
これは、資産の成長率(r)が所得や経済成長率(g)を上回りやすいというものです。
難しく聞こえますが、
資産を持っていると、経済の成長に合わせて自然と増えやすい
というシンプルな意味です。
この言葉を覚える必要はありませんが、資産を持つことの意味をイメージするヒントになります。
資産運用=怖いもの、ではない
資産運用には値動きがあるため、不安を感じるのはとても自然です。
なお、全世界株や米国株では為替の影響でも評価額が動きます(→ 為替リスクとは?)。
私自身も、最初は「減ったらどうしよう」と毎日のように不安でした。
しかし続けるうちに、慣れが不安を少しずつ薄めてくれると感じました。
続けるうちに、相場の変動に対する受け止め方も少しずつ変わっていきました。
不安を感じるのは、あなたが慎重である証拠です。
誰もが通る大切なステップだと思います。
最初の含み損って、本当に怖いよね…
はい。でも続けることで、少しずつ見え方が変わっていくものです。
「含み損=損なの?」と感じる方へ、整理した記事もあります(→ 含み損は損なのか)。
初心者が意識したい資産形成の考え方
資産形成は“続けること”がいちばんの力になります。
そのために意識したいのは次の3つです。
■ 完璧を目指さない
最初から正解を選ぶ必要はありません。
投資では「どの銘柄がいいのか」「いつ始めるべきか」と悩みすぎて、行動できなくなることもあります。
しかし、資産形成は長い時間をかけて進んでいくものです。
そのため、最初から完璧を目指すよりも、
まずは小さく始めて、続けながら少しずつ理解していくことが大切だと感じています。
私自身も、最初は不安を抱えながらのスタートでしたが、続ける中で少しずつ自分なりのペースが見えてきました。
■ 続けられる方法を選ぶ
金額や頻度は無理のない範囲がいちばん続きます。
最初から大きな金額で始める必要はなく、
**「多少の値動きがあっても気になりすぎない金額」**を目安にすると、安心して続けやすくなります。
また、自動積立のように判断回数を減らす仕組みを取り入れることで、感情に左右されにくくなると感じています。
資産形成では、特別なテクニックよりも
続けられる仕組みをつくることが大きな支えになります。
■ 短期の値動きに振り回されない
投資では、短期間で価格が上下することは珍しくありません。
評価額が下がると不安になったり、上がると嬉しくなったりするのは自然なことです。
しかし、資産形成は長期で少しずつ進んでいくものです。
日々の値動きを頻繁に確認しすぎると、不安や焦りにつながりやすくなります。
そのため、必要以上に評価額を見すぎず、
「長期で育てている途中」だと捉えることが安心して続けるコツだと感じています。
私自身も、最初は毎日のように評価額を確認していましたが、
積立を続けるうちに、短期の変動に対する気持ちの揺れは少しずつ小さくなっていきました。
資産運用の具体的なイメージ
資産運用は、シンプルな方法から始めることもできます。
例えば、世界中の企業に分散投資できる投資信託を積立で保有し、
経済成長に合わせて資産を育てていくという考え方です。
代表的な例としては、
といったインデックスファンドがあります。
世界株は“広く分散”、米国株は“成長力”という特徴があり、どちらも長期投資と相性が良いとされています。
これらは個別株のように銘柄選びで悩む必要がなく、
世界経済の成長にそのまま乗れる点が魅力です。
特別な判断を繰り返す必要がないため、投資初心者でも続けやすい特徴があります。
私自身もこの方法で積立を続けていますが、シンプルで安心して継続しやすいと感じています。
シンプルなのが一番安心できるかも。
長期投資では“シンプルさ”が大きな強みになります。
迷った方へ、オルカンとS&P500の違いを整理した記事もあります(→ オルカンVS S&P500)。
この記事のポイント
- 資産運用は「お金に働いてもらう仕組み」
- 資産運用は資産形成の一部
- インフレに備える意味がある
- r > g は資産の成長しやすさを示す考え方
- シンプルなインデックス投資でも資産形成は可能
次は「何を買えばいい?」が気になると思うので、初心者向けに新NISAで迷ったらこれをまとめました(→ 新NISA選ぶべき商品)。
まとめ
資産運用とは、お金に働いてもらいながら資産を育てていく考え方です。
そして資産形成は、その運用も含めた将来への備え全体を指します。
将来の不安を完全になくすことはできなくても、
資産形成はその不安をやわらげる大きな支えになります。
まずは小さな一歩でも、将来の安心につながる大きな行動になります。
焦らず、自分のペースで、小さく続けていきたいですね。
続けることこそが、資産形成では何より大切だと感じています。
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