新NISAをきっかけに、
S&P500やオルカン(全世界株式)などの外国株投資を始めた方は多いと思います。

▶新NISAとは? 
▶S&P500とは?
▶全世界株式とは?

投資を続けていると、
次のような疑問を感じたことはないでしょうか。

株価はあまり動いていないのに、
なぜ評価額が増えたり減ったりするのか?

この疑問の正体が、為替リスクです。

為替リスクとは何か【外国株投資で必ず発生する要因】

LCM管理人

為替リスクとは、
円と外国通貨(主に米ドル)の為替レートが変動することで、
円で見た資産価値が上下するリスク
のことです。

外国株や外国ETFの評価額は、

  • 株価の変動
  • 為替(円安・円高)

この2つの要素で決まっています。

つまり、
株価が変わらなくても、為替が動けば評価額は変わる
という仕組みになっています。

▶株価とは?

円安になると外国株の評価額はどう変わる?【具体例】

たとえば、
アメリカの会社の株を1株持っているとします。

この株の値段は、ずっと 100ドルのまま だと仮定します。

購入時

  • 為替:1ドル=100円
  • 100ドル × 100円
  • 日本円では10,000円分

時間がたったあと(円安)

株価は変わらず 100ドルのまま
しかし、為替が 1ドル=150円(円安) になりました。

  • 100ドル × 150円
  • 日本円では15,000円分

何が起きたのか

  • 株の値段:変わっていない
  • 持っている株数:変わっていない

変わったのは「円の価値」だけです。

円安とは、
ドルに対して円の価値が下がった状態を指します。

見方を変えると、
円から見てドルの価値が上がった状態
とも言えます。

その結果、
同じ100ドルの株でも、
円に換算したときの金額が大きく見えるようになります。

円高になると外国株の評価額はどう変わる?【具体例】

「円高」という言葉から、
数値が高くなるイメージを持たれがちですが、
実際にはその逆です。

為替レートの数値は下がり、
円の価値が上がっている状態を指します。

LCM管理人

円高とは、「1ドル150円かかっていたものが、1ドル100円で買えるようになる状態」と考えると、直感的に理解できます。

円高の具体例

同じく、
100ドルの米国株を1株持っているとします。

  • 為替:1ドル=150円
  • 評価額:15,000円

その後、円高が進み
1ドル=100円になった場合。

  • 100ドル × 100円
  • 評価額:10,000円

ポイント

  • 株価は変わっていない
  • 円の価値が上がった
  • その結果、円で見た評価額は小さくなります
LCM管理人

円高になると評価額は下がりますが、
これは「損をした」というより、
円の価値が上がった結果として見え方が変わっただけです。

少ない円で同じドル資産を買えるようになり、
円の購買力が強くなった状態とも言えます。

円高=悪ではない理由

円高になると評価額が下がるため、
「円高=悪いこと」と感じてしまう人は多いと思います。

しかし実際には、
円高とは日本円の価値が上がった状態です。

言い換えるなら、
私たちが持っている円が
“パワーアップ”した状態とも言えます。

そのため、
これから海外旅行に行くときや、
外国株を新しく買い増す場面では、
円高はむしろ有利に働きます。

短期的には評価額が小さく見えても、
長期投資では、
円高は「次の投資をしやすくする時間」
と捉えることもできます。

LCM管理人

円高は、
「評価額が減る時間」ではなく
「次を安く仕込める時間」だと思っています。

為替リスクは投資信託でも同じ【新NISA・オルカン・S&P500】

為替リスクは、
個別株だけでなく投資信託でも同様に発生します。

投資信託とは?
ETFとは?

たとえば、

  • eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

これらは 為替ヘッジなし の商品です。

そのため、

  • 株価の変動
  • 円安・円高の影響

どちらもそのまま評価額に反映されます。

為替ヘッジあり・なしの違い(簡潔)

  • 為替ヘッジあり:為替変動を抑えられるが、コストがかかる
  • 為替ヘッジなし:為替の影響を受けるが、長期では期待リターンが高くなりやすい

このため、
長期投資向けの商品ではヘッジなしが主流になっています。

LCM管理人

為替は短期では大きく動きますが、
長期では円高と円安を繰り返し、
どちらか一方向に進み続けることはほとんどありません。

一方で、為替ヘッジにかかるコストは
毎年、確実に発生し続けます。

そのため長期投資では、
為替の動きを気にし続けるよりも、
確実に積み重なるコストを抑えることの方が、
結果に与える影響が大きくなりやすい
のです。

外貨建て資産を持つことは、円への集中を避けることでもある

為替リスクというと、
「円高になると評価額が下がる」という
マイナス面に注目されがちです。

しかし見方を変えると、
外貨建て資産を持つことは、
資産を円だけに集中させない
リスク分散でもあります。

もし、すべての資産を円で持っていた場合、
円の価値が下がったときに、
資産全体が同時に影響を受けてしまいます。

一方で、
米ドルなどの外貨建て資産を持っていれば、
円安時には外貨資産が相対的に価値を保つ、
あるいは増えることもあります。

その意味で、
為替リスクは「避けるべきもの」というより、
分散の結果として自然に発生するもの
と考えることもできます。

LCM管理人

円だけに全財産を置くのも、
実はそれ自体がリスクなんですよね。

為替リスクは予測できる?避ける方法はある?

結論として、
為替を正確に予測し続けることはほぼ不可能です。

為替は、

  • 金利差
  • 金融政策
  • 経済状況
  • 政治・地政学リスク

など、多くの要因が絡み合って動きます。

個人投資家が為替を当て続けることは、
現実的ではありません。

インデックス投資とは?
ドルコスト平均法とは?

私自身の考え(経験ベース)

私自身も米国株を中心に長期投資を続けていますが、
短期の為替変動はほとんど気にしていません。

長期で見れば、
為替よりも企業の成長や株価の影響の方が
圧倒的に大きいと感じているからです。

為替リスクとどう向き合うべきか【新NISA向け結論】

為替リスクに対して、
個人投資家が取れる現実的なスタンスは次の通りです。

  • 為替はコントロールできないと割り切る
  • 円安・円高に一喜一憂しない
  • 長期・積立・分散を前提に投資を続ける

新NISAで選ぶべき商品
とりあえずオルカン

まとめ:為替リスクは恐れるものではない

為替リスクは、
外国株投資をする以上、必ず発生します。

しかし、

  • 円安も円高も起こり得る
  • 為替は予測できない
  • 長期ではノイズの一部になる

これを理解していれば、
過度に振り回されることはありません。

為替リスクは、避けるものではなく、付き合っていくもの。
それが、長期投資における現実的な考え方です。

よくある質問(FAQ)

Q. 為替リスクは初心者でも気にすべきですか?
A. 長期投資であれば、気にしすぎる必要はありません。

Q. 為替ヘッジあり・なしはどちらが良いですか?
A. 長期投資では、ヘッジなしが一般的です。

暴落に対するメンタル