積立投資はいつ売る?出口戦略を初心者向けにやさしく解説
「積立投資はいつ売るべき?」
「投資信託の売り時がわからない…」
「新NISAは、いつ取り崩せばいいの?」
(※新NISAの基本はこちら → 【新NISAとは?】)
そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。
買い方や銘柄選びはたくさん解説されていますが、
“売り方”については意外と語られていません。
しかし――
投資は売るまでがセットです。
“いつ買うか”ばかり気にして、
“いつ売るか”は後回しになりがちなんですよね。
この記事では、初心者の方にもわかりやすく、積立投資の出口戦略を解説します。
なお、投資信託の仕組みや選び方がまだ不安な方は、
▶ 投資信託とは? もあわせてご覧ください。
出口戦略は「積立開始前」に考えると迷いが減る
多くの人は「とりあえず始めてから考えよう」と思いがちです。
ですが実は、
出口戦略は、積立を始める前に考えておくと迷いが減ります。
目的・期限・必要額が決まっていれば、
途中の値動きに振り回されにくくなります。
入口と出口はセットです。

出口戦略を考える前に必要な3つの準備
目的(何に使うお金か)
期限(いつ使うのか)
必要額(いくら必要か)
この3つが整理できると、
「いつ売るか」は自然と見えてきます。
“いくら増えるか”より、
“いつ使うか”を先に決めるとブレません。
売り時は「価格」ではなく「目的」で決める
ありがちな考え方は、
高くなったら売ろう
暴落前に売れたらいいな
ですが――
価格を基準にすると、感情に左右されやすく、暴落時に売ってしまうリスクが高くなります。
相場の天井を当てることはほぼ不可能です。
(※株価がどう決まるのかは → 株価とは?)

一方で、「使うタイミング」を基準にすれば判断は安定します。
✔ 老後資金 → 退職後に取り崩す
✔ 教育費 → 必要な年に売る
✔ 目標金額達成 → 一部売却
価格ではなく、目的で決める。
これが出口戦略の核心です。
生活防衛資金があると出口戦略は安定する
出口戦略を安定させる最大の土台は――
生活防衛資金です。
生活費数ヶ月〜1年分の現金が確保されていると、
暴落時でも投資資産を売らずに済みます。
出口戦略を安定させるためにも、
まずは生活防衛資金を確保しておくことが大切です。
生活防衛資金は“お金”というより“心の余裕”です。
資産は「ざっくり目的別」に考えると出口が楽
老後資金
教育費
旅行費
将来の使い道をざっくり意識しておくだけでもOKです。

必ずしも口座やファンドを分ける必要はありません。
取り崩し方法は主に3つ
出口戦略を考えるうえで重要なのが、「どのように取り崩すか」です。
主な方法は次の3つです。
| 方法 | メリット | デメリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 一括売却 | シンプル | タイミングの影響大 | 使う年が明確な人 |
| 定額取り崩し | タイミング分散 | 長期では資産が減りやすい | 安定した生活費が必要な人 |
| 定率取り崩し | 資産寿命が伸びやすい | 取り崩し額が変動 | 長期で資産を残したい人 |
老後資金なら“定率取り崩し”が一番ブレにくいです。
4%ルールとは?(トリニティ・スタディ)
退職後、年間4%を目安に取り崩す想定です。
これは米国の「トリニティ・スタディ」と呼ばれる研究に基づく
“4%ルール”という考え方です。
過去の歴史データから導き出された、
「資産を枯渇させにくい取り崩し率」の目安とされています。

“売り時”を探すより、
“売り方”を決めておくほうが安心です
暴落時は売るべき?
結論は、
👉 生活に支障がなければ、売らないほうが合理的です。
暴落時は
「これ以上下がったらどうしよう」
という恐怖で判断が狂いやすくなります。
この心理的な罠にかかると、
安値で売ってしまい、回復を逃す可能性があります。
暴落が怖くなったときは、
▶ 暴落に対するメンタル
▶ 含み損は損なのか?
も参考になります。
私の考え
現在はS&P500とオルカンに積立投資を継続しています。
基本方針は、
- 老後まで売らない
- 暴落では売らない
- 退職後は定額→定率へ段階的に切り替える
- 使う目的ができたら売る
このシンプルなルールです。
完璧な売り時を探すより、
続けられる仕組みを持つほうが大切だと感じています。
(※それぞれの特徴はこちら →
▶ 全世界株式とは?
▶ S&P500とは?
▶ オルカン vs S&P500徹底比較)
まとめ|出口戦略は未来の安心をつくる
積立投資は、買い方よりも“終わらせ方”が重要です。
価格で決めない
目的で決める
生活防衛資金を確保する
取り崩し方法を決めておく
4%ルールを目安に設計する
積立投資の売り時は「価格」ではなく「目的」で決める。
これだけ覚えておけば、相場に振り回されにくくなります。
もう「いつ売ればいいの?」と迷う必要はありません。
投資は長距離マラソン。
ゴールの設計も、今のうちにゆっくり考えておきましょう。



