「積立投資はいつ売るべき?」
「投資信託の売り時がわからない…」
「新NISAは、いつ取り崩せばいいの?」
(※新NISAの基本はこちら → 【新NISAとは?】

そんな疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。

買い方や銘柄選びはたくさん解説されていますが、
“売り方”については意外と語られていません。

しかし――
投資は売るまでがセットです。

LCM管理人

“いつ買うか”ばかり気にして、
“いつ売るか”は後回しになりがちなんですよね。

この記事では、初心者の方にもわかりやすく、積立投資の出口戦略を解説します。

なお、投資信託の仕組みや選び方がまだ不安な方は、
投資信託とは? もあわせてご覧ください。

出口戦略は「積立開始前」に考えると迷いが減る

多くの人は「とりあえず始めてから考えよう」と思いがちです。

ですが実は、

出口戦略は、積立を始める前に考えておくと迷いが減ります。

目的・期限・必要額が決まっていれば、
途中の値動きに振り回されにくくなります。

入口と出口はセットです。

出口戦略を考える前に必要な3つの準備

目的(何に使うお金か)
期限(いつ使うのか)
必要額(いくら必要か)

この3つが整理できると、
「いつ売るか」は自然と見えてきます。

LCM管理人

“いくら増えるか”より、
“いつ使うか”を先に決めるとブレません。

売り時は「価格」ではなく「目的」で決める

ありがちな考え方は、

高くなったら売ろう
暴落前に売れたらいいな

ですが――

価格を基準にすると、感情に左右されやすく、暴落時に売ってしまうリスクが高くなります。

相場の天井を当てることはほぼ不可能です。
(※株価がどう決まるのかは → 株価とは?

一方で、「使うタイミング」を基準にすれば判断は安定します。

✔ 老後資金 → 退職後に取り崩す
✔ 教育費 → 必要な年に売る
✔ 目標金額達成 → 一部売却

価格ではなく、目的で決める。
これが出口戦略の核心です。

生活防衛資金があると出口戦略は安定する

出口戦略を安定させる最大の土台は――
生活防衛資金です。

生活費数ヶ月〜1年分の現金が確保されていると、
暴落時でも投資資産を売らずに済みます。

出口戦略を安定させるためにも、
まずは生活防衛資金を確保しておくことが大切です。

LCM管理人

生活防衛資金は“お金”というより“心の余裕”です。

生活防衛資金の目安はこちら

資産は「ざっくり目的別」に考えると出口が楽

老後資金
教育費
旅行費

将来の使い道をざっくり意識しておくだけでもOKです。

必ずしも口座やファンドを分ける必要はありません。

取り崩し方法は主に3つ

出口戦略を考えるうえで重要なのが、「どのように取り崩すか」です。
主な方法は次の3つです。

方法メリットデメリット向いている人
一括売却シンプルタイミングの影響大使う年が明確な人
定額取り崩しタイミング分散長期では資産が減りやすい安定した生活費が必要な人
定率取り崩し資産寿命が伸びやすい取り崩し額が変動長期で資産を残したい人
LCM管理人

老後資金なら“定率取り崩し”が一番ブレにくいです。

4%ルールとは?(トリニティ・スタディ)

退職後、年間4%を目安に取り崩す想定です。

これは米国の「トリニティ・スタディ」と呼ばれる研究に基づく
“4%ルール”という考え方です。

過去の歴史データから導き出された、
「資産を枯渇させにくい取り崩し率」の目安とされています。

LCM管理人

“売り時”を探すより、
“売り方”を決めておくほうが安心です

暴落時は売るべき?

結論は、

👉 生活に支障がなければ、売らないほうが合理的です。

暴落時は

「これ以上下がったらどうしよう」

という恐怖で判断が狂いやすくなります。

この心理的な罠にかかると、
安値で売ってしまい、回復を逃す可能性があります。

暴落が怖くなったときは、
暴落に対するメンタル
含み損は損なのか?
も参考になります。

私の考え

現在はS&P500とオルカンに積立投資を継続しています。

基本方針は、

  • 老後まで売らない
  • 暴落では売らない
  • 退職後は定額→定率へ段階的に切り替える
  • 使う目的ができたら売る

このシンプルなルールです。

完璧な売り時を探すより、
続けられる仕組みを持つほうが大切だと感じています。

(※それぞれの特徴はこちら →
全世界株式とは?
S&P500とは?
オルカン vs S&P500徹底比較

まとめ|出口戦略は未来の安心をつくる

積立投資は、買い方よりも“終わらせ方”が重要です。

価格で決めない
目的で決める
生活防衛資金を確保する
取り崩し方法を決めておく
4%ルールを目安に設計する

積立投資の売り時は「価格」ではなく「目的」で決める。
これだけ覚えておけば、相場に振り回されにくくなります。

もう「いつ売ればいいの?」と迷う必要はありません。

投資は長距離マラソン。
ゴールの設計も、今のうちにゆっくり考えておきましょう。

積立投資は「退屈」だからこそ勝ちやすい