──株価・資本主義・人間心理まで全部つながる完全解説
「投資を始めるなら、とりあえずオルカンでいい」
こんな言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
ただ一方で、
「なぜオルカンを買うだけでお金が増えるの?」
「本当にそんなうまい話があるの?」
と疑問に思うのも自然です。
この記事では、
- オルカンとは何に投資しているのか
- なぜ株価が上がるとお金が増えるのか
- なぜ資本主義は成長し続けてきたのか
- それでも途中でやめてしまう人が多い理由
を、初心者向けに、仕組みから順番に解説します。
そもそも「オルカン」とは何か?
オルカンとは、
全世界の株式に分散投資する投資信託(オール・カントリー)の通称です。
- 投資対象:先進国+新興国
- 企業数:約3,000社
- 代表的な指数:MSCI ACWI
つまりオルカン1本で、
世界中の企業を丸ごと持っている状態になります。
特定の国や企業に賭ける投資ではなく、
「世界経済そのもの」に投資する商品です。
なぜオルカンでお金が増えるのか?理由①
人類の「成長」に投資しているから
オルカンが長期で増えやすい最大の理由は、
人類全体の経済活動に投資している点にあります。
- 人口は長期的に増えてきた
- 技術は進歩し続けている
- 人は「もっと便利に、もっと豊かに」を求める
スマートフォン、インターネット、AI、医療技術…。
これらはすべて、企業が価値を生み出し続けた結果です。
オルカンは、
この「価値創造の集合体」を持つ仕組みです。
なぜオルカンでお金が増えるのか?理由②
勝ち組だけが残る「自動入れ替えシステム」
「衰退する国や企業に投資したくない」
こうした不安を、オルカンは仕組みで解決しています。
オルカンは時価総額加重で構成されています。
- 成長する企業 → 比率が自然に増える
- 衰退する企業 → 比率が下がり、やがて除外
将来、アメリカ以外の国が伸びても、
オルカンは自動で比率を調整します。
👉 自分で「次に来る国・企業」を予想する必要はありません。
株価が上がると、なぜお金が増えるのか?
「株価が上がる=儲かる」
これは事実ですが、中で何が起きているのかを理解しないと、
暴落時に不安になって手放してしまいます。
ここでは、できるだけ具体的な数字で見ていきます。
例①:成長する会社の株を持っていた場合
ある会社Aがあったとします。
- 株価:1株1,000円
- あなたは100株を保有
👉 投資額は 10万円 です。
1年後
会社Aが、
- 新商品を開発し
- 売上と利益を伸ばし
- 「この会社は将来も稼ぎそうだ」と評価され
株価が 2,000円 になりました。
- 100株 × 2,000円 = 20万円
👉 売っていなくても、資産価値は2倍です。
重要なのは、
これは誰かからお金を奪ったわけではない、という点です。
会社そのものの価値が上がった結果、
「その一部である株の値段」が上がっただけです。
例②:利益が株価に反映される仕組み
では、なぜ「成長=株価上昇」になるのでしょうか。
会社Aの利益が、
- 利益:100億円 → 200億円
に増えたとします。
すると市場では、
- 「この会社は稼ぐ力が強くなった」
- 「来年も再来年も利益を出しそうだ」
と評価されます。
👉 その結果、
- 株を欲しがる人が増える
- 株の需要が高まる
- 株価が上がる
利益の成長は、時間差で株価に反映される
これが長期投資の基本構造です。
例③:配当がなくても株価が上がる理由
「配当が出ない会社は意味がないのでは?」
と感じる人も多いですが、これは誤解です。
会社Aが、
- 利益を配当に回さず
- すべて事業拡大に再投資
したとします。
すると、
- 新しい商品・サービスが生まれる
- 市場が拡大する
- 将来の利益がさらに増える
と期待されます。
市場はこの将来の利益を先取りして、
今の株価を引き上げます。
👉
配当がなくても
「将来たくさん稼ぎそう」=株価上昇
につながるのです。
例④:オルカンで起きていること(世界規模)
ここから視点をオルカンに広げます。
オルカンは、
- 世界中の約3,000社に分散投資
しています。
例えばその中で、
- A社:株価2倍
- B社:株価1.5倍
- C社:横ばい
- D社:業績悪化で指数から除外
ということが起きたとします。
オルカンでは、
- 成長した企業の比率が自動で増え
- 衰退した企業は自然に消える
👉 これらすべてを平均した結果が、
オルカンの基準価額です。
一部の失敗を、
多数の成功がカバーする構造になっています。
例⑤:10年間「持つだけ」で起きること
仮に、
- 世界株式が年5%で成長
- 100万円を投資
した場合、
- 1年後:105万円
- 5年後:約128万円
- 10年後:約163万円
途中で、
- 暴落
- 景気後退
- 停滞
があっても、
最終的には「成長分」が積み上がります。
👉
株価上昇 × 時間 = 資産増加
これが長期投資の本質です。
例⑥:銀行預金との決定的な違い
銀行預金の場合、
- 100万円 → 10年後もほぼ100万円
一方、オルカンでは、
- 世界中の企業が稼ぐ
- 利益が再投資される
- 企業価値が上がる
- 株価に反映される
👉
お金が「労働」ではなく「仕組み」で増えていく状態です。
なぜ全世界株式には「年利5%の力」があるのか?
過去の長期データを見ると、
- 世界株式は
年率およそ4〜6%前後(実質)
で成長してきました。
これは、
- 人口増加
- 生産性向上
- 技術革新
が、長期では止まっていないからです。
短期では、
- 暴落
- 不況
がありますが、
世界全体で見ると、成長は途切れていません。
オルカンは、
- 成長する国・企業の比重が自動で増え
- 衰退する場所は自然に減る
ため、
この「年利5%の流れ」に乗りやすい構造です。
なぜ「資本主義」だからこそ、経済は成長し続けるのか?
ここまでの仕組みを支えているのが、
資本主義という経済システムです。
世界経済が長期で成長してきたのは、偶然ではありません。
資本主義とは何か?(超シンプルに)
資本主義とは、
価値を生み、利益を出した人(企業)が報われる仕組み
です。
- 便利な商品を作る
- 安く・早く・高品質で提供する
- これまでになかったサービスを生み出す
これに成功すれば、
- 利益が増える
- 企業価値が上がる
- 株価が上がる
👉
「社会に役立つこと」と「儲かること」が一致する構造
これが資本主義の強さです。
成長しない企業は、自然に淘汰される
資本主義は、決して優しい仕組みではありません。
- 効率の悪い企業
- 時代に合わない企業
- 価値を生めなくなった企業
は、
- 利益が出ず
- 投資されず
- 最終的に市場から退場
します。
一方で、
- 成長する企業
- 価値を生む企業
には、資本(お金)が集まります。
👉
お金が「正解」に集まり続ける仕組みです。
お金が集まる → さらに成長する好循環
成長企業には、
- 株が買われ
- 株価が上がり
- 資金調達がしやすくなる
という現象が起きます。
その資金を使って、
- 研究開発
- 設備投資
- 人材確保
を行い、さらに成長します。
👉
成長 → 投資 → さらに成長
という加速装置が、資本主義には組み込まれています。
技術革新が止まらない理由
AI、医療、エネルギー、通信、インフラ…。
これらが発展し続ける理由はシンプルです。
「儲かる可能性があるから」
資本主義は、
- 人間の欲望
- 向上心
- 競争心
を、
経済成長のエンジンとして利用しています。
世界全体で見れば、成長は続いている
国ごとに見れば、
- 衰退する国
- 停滞する地域
もあります。
しかし世界全体で見れば、
- 人口
- 生産性
- 技術水準
は長期で伸びてきました。
オルカンは、
- 成長している国
- 成長している企業
の比率を自動で高めるため、
この流れに置いていかれにくい構造です。
資本主義 × 株式投資 × オルカン
最後に一行でまとめると、
資本主義は経済を成長させ、
株式はその成果を可視化し、
オルカンはそれを丸ごと受け取る仕組み
になります。
- 自分で勝者を選ばなくていい
- 世界の成長に乗るだけ
- 時間を味方につける
👉
これが、オルカンが初心者にも向いている最大の理由です。
よくある反論:「資本主義はもう限界では?」
この疑問もよく聞きます。
確かに、
- 高度成長期は終わった国もある
- 格差問題もある
ただし重要なのは、
「成長が鈍る」と「成長が止まる」は別という点です。
- 年1〜3%でも成長は成長
- それが積み重なれば大きな差
さらに、
- AI
- 医療
- エネルギー
- 通信
など、これから本格化する分野は多く残っています。
資本主義が終わるとき、株だけが危険?
もし本当に資本主義が崩壊するなら、
- 現金
- 預金
- 国債
も無傷ではいられません。
👉 株式だけが特別に不利になる世界ではありません。
暴落はある?→ ある。でも…
オルカンはずっと右肩上がりではありません。
- リーマンショック
- コロナショック
何度も大きな下落を経験しています。
それでも、
過去の暴落はすべて回復し、最高値を更新してきました。
株価が下がるのは「評価」が下がっただけで、
企業の価値が消えたわけではありません。
それでも途中で売ってしまう人が多い理由
最大の敵は、市場ではなく人間の心理です。
人は損に極端に弱い
- 利益の喜びより
- 損失の痛みを強く感じる
下落局面では、
「今は危ない気がする」という感情が強くなります。
正解が「何もしない」だから難しい
オルカン投資の最適解は、
淡々と積み立てて、基本は放置
つまり、
行動しないことが正解です。
これが、実は一番難しい。
心理に負けないための考え方
- 最初から下落を想定しておく
- ルールを決めて感情を排除する
- 投資は信仰ではなく確率論だと理解する
オルカンは、
最も勝率が高い選択肢を取っているだけです。
最終まとめ:オルカン投資の本質
- 株価は企業価値の成長を映す
- 資本主義は成長を生み続ける仕組み
- オルカンはその成果を丸ごと取る道具
- 最大の敵は、自分の感情
オルカン投資は派手ではありません。
しかし、続けた人にだけ結果が残る投資です。
「世界は長期的に少しずつ良くなる」
そう考えるなら、
オルカンは極めて合理的な選択肢だと言えるでしょう。
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