株で損するのはどんなとき?初心者が知っておきたいリスク
株に興味を持ち始めると、
「株って儲かることもあるんだよね?」
「でも、損することもあるんだよね?」
「どんなときに損をするの?」
と気になる方も多いと思います。
株は、会社の成長に参加できる投資です。
うまくいけば値上がり益や配当金を得られることもあります。
一方で、株価が下がれば損をする可能性もあります。
この記事では、初心者向けに「株で損するのはどんなときか」を整理していきます。
そもそも株の基本から知りたい方は、先に「株とは?」の記事も参考にしてみてください。
株で損する基本は「買ったときより安くなること」
株で損をする一番わかりやすいケースは、買った株の値段が下がることです。
たとえば、1株1,000円で買った株が800円になった場合、売れば1株あたり200円の損になります。
株価は毎日動きます。
買ったあとに上がることもあれば、下がることもあります。
買ったあとに下がると、やっぱり不安になるよね?
はい。ただ、株価が下がる理由を知っておくと、必要以上にあわてにくくなります。
株価がどのように決まるのかを知りたい方は、「株価とは?」の記事で詳しく整理しています。
株価が下がる理由は大きく3つに分けられる

株価が下がる理由はいろいろありますが、初心者のうちは大きく3つに分けて考えると整理しやすくなります。
会社の業績が悪くなると株価が下がることがある
株価は、会社の業績と深く関係しています。
会社の売上や利益が伸びていれば、投資家から期待されやすくなります。
反対に、売上が落ちたり、利益が減ったりすると、株価が下がることがあります。
たとえば、売上が思ったより伸びない、利益が減っている、赤字が続いている、今後の成長が不安視されるといった場合です。
このような場合、株を買いたい人よりも売りたい人が増え、株価が下がることがあります。
期待されすぎた株は、少しの悪材料でも下がることがある
株価は、今の業績だけでなく「将来への期待」でも動きます。
そのため、人気が高くなりすぎた株は、少しの悪材料でも大きく下がることがあります。
たとえば、会社自体は悪くなくても、期待ほど利益が伸びなかった、今後の見通しが弱かった、市場全体の雰囲気が悪くなったといった理由で株価が下がることがあります。
会社が悪くなくても下がることがあるんだね?
あります。株価には、今の実力だけでなく、将来への期待も含まれているからです。
株式市場全体が下がることもある
株価は、会社ごとの理由だけでなく、市場全体の影響でも下がります。
たとえば、景気が悪くなる、金利が上がる、世界的な不安が広がる、投資家心理が悪化するといった場合です。
具体例として、2020年のコロナショックがあります。
新型コロナウイルスの感染拡大への不安から、世界中の株式市場が大きく下落しました。
このような場面では、業績が悪くない会社の株でも、市場全体の不安に巻き込まれて下がることがあります。
「この会社は悪くないのに、なぜ下がるの?」と思う場面もありますが、株式市場全体が下がっているときは、個別の会社だけでは避けにくいこともあります。
倒産すると大きく損をする可能性がある
株の大きなリスクのひとつが、会社の倒産です。
もし会社が倒産すると、その会社の株の価値が大きく下がる可能性があります。
場合によっては、ほとんど価値がなくなることもあります。
もちろん、上場企業がすぐに倒産するわけではありません。
必要以上に怖がる必要はありませんが、可能性がゼロではないことは知っておきたいところです。
だからこそ、1社だけに大きく集中するのは注意が必要です。
1社に集中すると値動きが大きくなりやすい
個別株は、1つの会社に投資する方法です。
その会社が大きく成長すれば、大きな利益につながる可能性があります。
一方で、その会社に悪材料が出ると、大きく下がることもあります。
たとえば、1社の株だけを多く持っていると、その会社の株価が下がったときに資産全体への影響も大きくなります。
これが、集中投資のリスクです。
1社だけに全部入れると、その会社次第になっちゃうんだね。
だから、初心者ほど分散を意識することが大切です。
株価が下がったまま持ち続ける「塩漬け」に注意
株価が下がったあと、「いつか戻るかもしれない」と考えて、そのまま長く持ち続けることがあります。
これを一般的に「塩漬け」と呼びます。
もちろん、長期的に回復する場合もあります。
ただし、業績が悪化している会社や、成長期待が弱くなった会社をなんとなく持ち続けると、資金が動かせなくなることがあります。
その間、ほかの投資先にお金を回せないため、機会損失につながる場合があります。
損を確定したくなくて、ずっと持っちゃうこともあるよね?
そうですね。ただ、戻る理由があるのか、それともただ売れないだけなのかは分けて考えたいところです。
塩漬けを避けるためには、買う前に「なぜこの株を買うのか」「どんな状態になったら見直すのか」「1社に資金を集中させすぎていないか」を考えておくことが大切です。
なお、含み損との向き合い方については、「含み損は損なのか?」の記事でも詳しく整理しています。
損を完全になくすことはできない
株式投資では、損を完全になくすことはできません。
どれだけ調べても、将来の株価を正確に当てることはできないからです。
大切なのは、損をしないことではなく、無理な金額で投資しないことです。
また、1社に集中しすぎないこと、短期の値動きに振り回されすぎないこと、リスクを知ったうえで投資することも大切です。
損を確定したくない気持ちには、損失回避バイアスという心理も関係します。
リスクを抑える考え方として「分散投資」がある
株のリスクを抑える考え方のひとつが、分散投資です。
分散投資とは、1つの会社だけでなく、複数の会社や地域に分けて投資することです。
個別株は、基本的に1社ごとの業績やニュースの影響を受けやすい投資です。

一方で、投資信託は商品によって、数十社、数百社、場合によっては数千社に分散して投資できます
そのため、1社だけに投資している場合と比べると、特定の会社の影響を抑えやすくなります。
たとえば、オルカンは世界中の株式に幅広く投資する投資信託です。
1つの会社だけに投資するのではなく、国や地域をまたいで多くの企業に分散できる点が特徴です。
もちろん、オルカンでも元本割れのリスクはあります。
世界の株式市場が下がれば、オルカンの基準価額も下がる可能性があります。
それでも、個別株のように1社の業績だけで大きく左右されにくいという意味では、分散投資の考え方を取り入れやすい商品といえます。
オルカンだけでよいのか不安な方は、「オルカン一本は危険なのか?」も参考になります。
まとめ:株のリスクを知ることは、怖がるためではない
株で損する主な理由は、買ったときより株価が下がることです。
株価が下がる理由には、会社の業績悪化、期待の低下、倒産リスク、市場全体の下落などがあります。
また、下がった株をなんとなく持ち続けると、資金が動かせず、機会損失につながることもあります。
ただし、リスクがあるからといって、株を知ること自体が悪いわけではありません。
リスクを知ることは、投資を怖がるためではなく、無理なく続けるために大切です。
損する理由を知っておくと、投資の見え方が変わるね。
そうですね。リスクを理解したうえで、自分に合った投資方法を選ぶことが大切です。
株を自分で選ぶ方法もあれば、投資信託で分散しながら投資する方法もあります。
まずは、株にはどんなリスクがあるのかを知ること。
そこから、自分に合った投資の形を考えていきましょう。


さらに切り抜き.png)



切り抜き.png)

