※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。投資には元本割れのリスクがあります。特定の金融商品・銘柄の購入を推奨するものではありません。

新NISAで投資信託を選んでいると、「S&P500だけだと集中投資?」「オルカン1本だけでも分散できているの?」「投資信託を3本持っていれば分散になる?」と疑問に感じることがあります。

初心者だと、商品をたくさん持つほど分散できているように見えるかもしれません。でも、実際はそうとは限りません。

たとえばオルカン+S&P500+NASDAQ100と3本持っていても、それぞれに同じ米国大型企業が含まれていれば、見た目以上に特定の国・企業へ偏っている可能性があります。

反対に、投資信託を1本しか持っていなくても、その1本の中に世界中の多数の企業が入っていれば、企業・国という意味では幅広く分散されています。

この記事では、「何本持っているか」ではなく、「自分のお金が実際にどこへ投資されているか」という視点から、集中投資と分散投資を初心者向けに整理します。

先に結論

集中投資かどうかは「商品数」ではなく、国・業種・企業・資産の中身で判断する

投資信託1本でも十分に分散されている場合があります。反対に複数の商品を持っていても、上位銘柄や国・業種が重複していれば、実質的な集中度は高くなります。

「何本持っているか」より、「何をどれくらい持っているか」を見ることが大切です。

集中投資と分散投資の違い
集中投資が危険と言われる理由
オルカン・S&P500の集中度
複数ファンドでも重複する例
資産の偏りを確認する4項目
長期投資での現実的な考え方

集中投資とは?

集中投資とは、資産の大きな割合を特定の投資対象へ寄せることです。

たとえば100万円のうち90万円を1社の株へ投資するなら、かなり分かりやすい集中投資です。

ただし、集中は個別株だけで起こるわけではありません。

  • 1つの国へ偏る
  • 1つの業種へ偏る
  • 一部の大型企業へ偏る
  • 株式という資産クラスへ偏る

100社持っていても「分散」とは限らない

100社へ投資していても、すべて同じ国・同じ業種の企業なら、銘柄数は分散していても、国や業種では集中しています。

集中度は、一方向ではなく複数の角度から確認する必要があります。

分散投資とは?集中投資との違い

分散投資とは、複数の投資対象へ資金を分けることで、特定の投資先が不調になったときの影響を抑える考え方です。

FINRAは集中リスクについて、ポートフォリオの大きな部分が特定の投資先・資産クラス・市場セグメントへ偏ることで、損失が増幅する可能性があるリスクと説明しています。

Investor.govも、分散では資産クラスの間だけでなく、同じ資産クラスの中でも複数の投資先へ広げることが重要としています。

集中投資

特定の企業・国・業種・資産へ大きく寄せる。

当たれば大きい一方、外したときの影響も大きい。

分散投資

複数の企業・国・業種・資産へ広げる。

特定の1つが不調でも、資産全体への影響を抑えやすい。

投資信託1本でも分散、3本でも集中することがある

今回の記事で一番伝えたいのがここです。「1本=集中」「3本=分散」ではありません。

世界中の企業へ投資する投資信託1本でも分散できる一方、複数の投資信託を持っていても米国大型テックなど中身が重なれば集中投資になることを比較した図解
商品数ではなく、各ファンドの中身がどこへ投資されているかを見ることが重要です。

なぜ集中投資は危険と言われる?

集中投資が問題になりやすい理由は、集中している投資先が不調になったとき、資産全体への影響が大きくなるからです。

たとえば100万円をA社だけに投資して、A社の株価が50%下落すれば、資産は50万円になります。

一方、10社へ10万円ずつ投資し、そのうち1社だけが50%下落し、ほかの9社が変わらなかったと仮定すれば、資産は95万円です。

1社へ100万円

A社が50%下落

100万円 → 50万円

10社へ10万円ずつ

1社だけ50%下落、ほかは変化なしという単純例

100万円 → 95万円

分散投資=損をしない、ではありません。
分散の目的は損失をゼロにすることではなく、特定の1社・1業種・1国だけに依存するリスクを抑えることです。

集中投資は必ず悪い?

集中投資=絶対にダメという意味ではありません。

特定の企業や産業が大きく成長すれば、集中していた投資家は大きなリターンを得られる可能性があります。

当たったときリターンへの影響が大きい
外したとき損失への影響も大きい

だから大切なのは、集中していること自体よりも、「自分がどこへ集中しているのかを理解しているか」です。

オルカン1本は集中投資?

商品数だけを見れば、オルカン1本なので集中しているように見えます。

でも中身を見ると、世界中の多数の企業へ投資する商品なので、企業・国という観点では幅広く分散されています。

ただし、オルカン=すべてのリスクが分散されているという意味ではありません。中身は基本的に株式なので、資産クラスという意味では株式へ集中しています。世界的な株安になれば、オルカンも下落します。

S&P500だけなら集中投資?

S&P500は米国の大型企業を幅広く含む指数です。そのため、個別企業という意味では広く分散されています。

一方で、国は米国、資産は株式という意味では集中しています。さらにS&P500は時価総額加重なので、大型企業ほど指数への影響が大きくなります。

つまり、S&P500は企業数では分散、国では集中という見方ができます。

NASDAQ100・FANG+はどこに集中している?

NASDAQ100とFANG+は、どちらも成長企業への投資でよく名前が挙がりますが、集中の仕方は同じではありません。

NASDAQ100|100社あっても大型成長株の影響を受けやすい

NASDAQ100は、NASDAQ市場に上場する大型の非金融企業100社で構成される指数です。テクノロジーだけの指数ではありませんが、現在はテクノロジーの比重が大きく、大型成長企業の値動きが指数へ強く影響しやすい特徴があります。

代表的な構成企業には、たとえば次のような会社があります。

企業初心者向けにざっくり言うと
NVIDIAAI向けGPU・半導体で存在感が大きい企業
AppleiPhoneなどの端末とサービスを展開
Microsoftソフトウェア、クラウド、AIを幅広く展開
AmazonECに加え、AWSという大規模クラウド事業を持つ
AlphabetGoogle検索・広告・クラウドなどを展開

100社へ投資しているので個別株1社よりは分散されていますが、「100社ある=どの業種にも均等に分散」ではありません。何に偏っている100社なのかを見ることが大切です。

FANG+|10社へ絞るため、企業数ではさらに集中度が高い

NYSE FANG+ Indexは、テクノロジーやテクノロジーを活用する成長企業の中から10銘柄で構成される指数です。基本的に各銘柄を同程度の比率にする等ウェイト型で、四半期ごとに構成が見直されます。

2026年9月時点でICEが掲載している構成企業は、Meta、Apple、Amazon、Netflix、Microsoft、Alphabet、Micron、NVIDIA、Palantir、Broadcomです。

中身を見ると、NVIDIA・Broadcom・Micronは半導体、Microsoft・Alphabet・Amazon・PalantirはクラウドやAI・ソフトウェア、MetaはSNS・広告、Appleは端末・サービス、Netflixは動画配信と事業は異なります。ただし、大型の成長企業・テクノロジー関連へかなり絞った構成であることは共通しています。

NASDAQ100とFANG+は「銘柄数」が大きく違う
NASDAQ100は100社、FANG+は10社です。どちらも複数企業へ投資できますが、FANG+の方が1社あたりの影響が大きくなりやすく、集中度も高くなります。

複数の投資信託を持てば分散になる?

ここが今回の記事の差別化ポイントです。

たとえば、オルカン、S&P500、NASDAQ100の3本を持っているとします。商品名は違うので、かなり分散できているように感じるかもしれません。

でも、それぞれに同じ米国大型企業が含まれていれば、同じ企業を複数のファンド経由で保有することになります。

3つの異なる投資信託を持っていてもA社やB社など同じ上位企業が複数のファンドに重複して含まれ、見た目以上に集中投資になる例を示した図解
違う商品を買っていても、構成銘柄が重なれば同じ企業への投資比率は高くなります。

つまり、商品数は3本でも、実際の中身はかなり重複ということが起こります。

自分が集中投資になっていないか確認する4つの方法

初心者なら、細かな統計を計算する必要はありません。まず次の4つを見るだけでも、自分の資産がどこへ偏っているかかなり分かります。

ポートフォリオの集中度を確認するために国・業種・上位企業・資産クラスの4方向からチェックする方法を示した図解
商品名ではなく、「国・業種・企業・資産」の4方向からポートフォリオの中身を確認します。
確認するもの見るポイント
特定の国が大部分を占めていないか米国への比率が非常に高い
業種特定業種に偏っていないか情報技術・半導体などが大きい
上位企業同じ企業を複数商品で持っていないかA社が3ファンドすべてに入る
資産クラス株式だけになっていないか金融資産が株式100%など

実際にはどこを見ればいい?

投資信託の公式ページや月報・目論見書には、国・地域別構成比、業種別構成比、組入上位銘柄などが掲載されています。

複数のファンドを持っている場合は、まず上位10銘柄を横に並べて、同じ企業が何度も出てこないかを見るだけでも十分です。

さらに国別・業種別の比率まで確認すると、「商品は違うけれど、実は同じ場所へかなり投資している」という偏りに気づきやすくなります。

分散投資なら暴落しても安心?

分散投資=暴落しないではありません。

世界的な金融危機などでは、多くの国の株価が同時に下落することがあります。株式へ広く分散していても、株式市場全体が下がれば資産は減ります。

分散の目的

下落をゼロにするのではなく、「1つの失敗で資産全体が大きく崩れるリスク」を減らす

分散投資にも値下がりはあります。それでも、特定企業・特定業種だけにすべてを依存する状態より、リスク源を分けやすくなります。

分散しすぎれば安全?

「集中投資が怖いから」と、投資信託を10本、20本と増やす必要はありません。

商品が増えるほど管理が複雑になり、自分が何へ投資しているのか分かりにくくなる場合があります。しかも中身が重複していれば、商品数を増やしても分散度はあまり変わりません。

分散は「商品数を増やすゲーム」ではない

必要な範囲へ、分かりやすく効率的に広げることが目的です。

集中投資を「サテライト枠」にする考え方

特定のテーマや企業へ投資したい人もいると思います。その場合は、資産形成の中心となる「コア」と、より集中した投資を小さく加える「サテライト」に分ける考え方があります。LCMでいう「趣味枠」に近いイメージです。

コア

オルカン・S&P500など、比較的幅広く分散した商品を資産形成の中心にする。

サテライト

NASDAQ100・FANG+・個別株など、自分の考えでより集中した投資を小さく加える。

大切なのは、サテライトが値上がりした結果、いつの間にかポートフォリオ全体を支配するほど大きくなっていないかを確認することです。

LCM管理人の考え|「何本持っているか」より「何を持っているか」

ファンドの本数より、中身を理解して持つことを重視する

投資信託は、商品名だけを見ると「違う商品を持っている=分散できている」と感じやすいです。

でも、オルカンの中にも米国株が含まれていますし、S&P500やNASDAQ100と組み合わせれば、同じ大型企業への比率がさらに高くなる場合があります。

だから私は、商品数を増やすことより、自分がどの国・業種・企業へ投資しているかを理解することの方が大切だと考えています。

米国へ多く投資することが悪いわけでも、オルカン1本だけが正解なわけでもありません。

重要なのは、「自分の資産はこういう偏りがある」と分かったうえで選んでいるかです。長期投資では、完璧なポートフォリオを探し続けるより、自分が理解できて、暴落しても続けられる配分を作る方が大切だと思っています。

ハリベー投資RPGでは「集中投資」をモンスターで体験

ハリベー投資RPGでは、合計Lv100=ポートフォリオ100%として、投資商品を職業として編成します。

一つの職業へ大きくレベルを振れば、強みがはっきりする一方、その職業が苦手な相場では大きな影響を受けます。

複数の職業へ分ければ爆発力が落ちる場合がありますが、異なる局面へ対応しやすくなります。

集中投資と分散投資のトレードオフをゲームで体験できるようにしています。

ハリベー投資RPGを遊ぶ →

※投資学習用に簡略化したゲームです。特定の商品や投資行動を推奨するものではありません。

これから長期投資を始めるなら

初心者の場合、「もっと分散しないと」と考えて商品を次々に増やすより、まずは何に投資する商品なのかを理解するところから始めるのがおすすめです。

そして新NISAを始める場合は、商品だけでなく、取扱商品・積立方法・使いやすさなどを確認して金融機関を選びましょう。

PR|新NISAで長期投資を始めたい方へ

商品数より「自分が選んだ商品を長く積み立てやすいか」を確認

証券会社を選ぶときも、「商品数が多い会社」という理由だけでなく、自分が選んだ投資信託を無理なく積み立て続けられるかを基準に比較しましょう。

LCMでは、マネックス証券の口座開設で必要なものや流れも初心者向けに整理しています。

マネックス証券の口座開設は難しい?必要なもの・流れ・注意点 →

株・投資信託ならネット証券のマネックス

※広告リンクです。取扱商品・手数料・NISA・キャンペーン等の条件は変更される場合があります。申込前に必ず公式情報をご確認ください。

よくある質問

Q.投資信託1本だけでは集中投資ですか?

必ずしもそうではありません。重要なのは商品数ではなく中身です。世界中の多数の企業へ投資する投資信託なら、1本でも企業・国の分散ができます。

Q.S&P500だけでは危険ですか?

S&P500は多くの米国大型企業へ投資するため企業数では分散されていますが、米国株という意味では集中しています。その偏りを理解して納得して保有できるかが重要です。

Q.オルカンとS&P500を両方買えば分散になりますか?

オルカンには米国株も含まれるため、S&P500を追加すると米国株の比率は高くなります。商品が2本だから単純に分散が広がるとは限りません。

Q.NASDAQ100とS&P500を両方持てば分散できますか?

商品は2本になりますが、米国大型企業の重複があります。商品数だけではなく、国・業種・上位銘柄を確認しましょう。

Q.分散すれば損しませんか?

いいえ。分散投資でも市場全体が下落すれば損失は発生します。分散の目的は、特定の投資対象への依存を減らすことです。

まとめ|商品数ではなく「自分のお金がどこにあるか」を見る

集中投資を考えるときに、投資信託を何本持っているかだけを見る必要はありません。

大切なのは、

  • :特定の国へ偏っていないか
  • 業種:特定の業種へ偏っていないか
  • 企業:上位銘柄が複数商品で重複していないか
  • 資産:株式など1つの資産クラスへ偏っていないか

オルカン1本でも多数の企業へ分散できます。反対に、オルカン+S&P500+NASDAQ100と複数商品を持っていても、中身が重なれば特定の国や企業への集中度は高くなります。

集中=悪、分散=絶対安全ではありません。自分がどんなリスクを取っているのか理解し、暴落しても続けられる範囲にしておくことが、長期の資産形成では大切です。

参考資料

本記事は、集中投資・分散投資の一般的な考え方を初心者向けに整理したものであり、特定の金融商品・指数・銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。実際の値動きやリスクは、企業業績、景気、金利、為替、市場環境など多くの要因によって変わります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
株式投資を始めるなら、まずは証券口座の準備から

株式投資を始めるには、証券口座で株を購入できる環境を整える必要があります。
DMM株は、日本株・米国株・NISA口座に対応しており、スマホアプリから株式取引ができる証券サービスです。

✓ 日本株・米国株・NISA口座に対応
✓ スマホアプリで取引しやすい
✓ 少額から始められるサービスもある
✓ 個別株・ETFの取引に対応

※本リンクは広告を含みます。サービス内容・手数料・キャンペーン・取扱商品などは、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。投資には元本割れのリスクがあります。