「20年後までに2,000万円を用意したい。では、毎月いくら積み立てればいい?」

積立額から将来の金額を計算するシミュレーターは多くあります。一方で、先に目標額が決まっている場合に知りたいのは、目標から逆算した毎月の必要額ではないでしょうか。

この記事では、目標額・現在の運用資産・運用期間・想定利回りから、毎月の積立額を逆算できるシミュレーターを用意しました。新NISAや長期投資の計画を考える目安としてご利用ください。

目標額から逆算する積立シミュレーター

目標額と期間を入力し、想定利回りを選んでください。すでに運用している資産があれば「現在の運用資産」へ入力すると、その金額も含めて毎月の必要額を計算します。途中の増額やボーナス追加を予定している方は、「積立条件を追加する」から必要な項目だけ選べます。

かんたん逆算
目標まで、毎月いくら必要?

入力した数字は保存・送信されません。ブラウザ内だけで計算します。

想定利回り(年率)
積立条件を追加する 必要な場合だけチェックしてください
毎月の必要積立額
これからの積立元本
これからの想定運用収益 現在資産と今後の積立元本を除いた増加見込み

目標額までの資産見込みと積立ベースの推移 入力した条件に基づく資産見込み、スタート時資産と積立額の累計、目標額を示します。
資産の見込み額 スタート時資産+積立額 目標額

※現在の運用資産は、選んだ利回りでそのまま運用を続ける前提です。毎月末に積み立て、年率を12で割った月利で複利計算しています。ボーナス追加は6か月ごとに行う想定です。手数料・税金・インフレ・途中の値動きは考慮していません。

※新NISAの年間投資枠や非課税保有限度額を超える場合も計算自体は行います。その場合は、期間や目標額の見直し、課税口座の利用などを含めて考える必要があります。「現在の運用資産」は評価額として扱うため、すでに使用した新NISA枠(買付時の金額)は上限判定に含めていません。

目標額から毎月の積立額を逆算する仕組み

このシミュレーターは、先にゴールを決めてから、現在の資産・残り時間・複利の効果を差し引き、毎月必要な積立額を求めます。

たとえば「20年後に2,000万円」が目標でも、現在の運用資産が0円の人と500万円ある人では、これから必要な積立額は異なります。同じ目標額でも、期間を長く取れるほど毎月の負担は小さくなります。

「途中から積立額を増やす」「ボーナス月だけ追加する」にチェックした場合は、その追加分を先に計算へ入れ、残りの目標額から最初の毎月積立額を逆算します。

グラフの青い点線は「スタート時の運用資産+これからの積立額」、緑の線は運用後の資産見込み額です。2本の線の差が、これからの想定運用収益にあたります。

ボーナスは支給額が変わることもあるため、追加額を前提にしすぎず、ボーナスなしの結果もあわせて確認しておくと安心です。

2,000万円を20年で目指すには毎月いくら必要?

現在の運用資産を0円として、20年後に2,000万円を目指す場合の必要額を比較すると、次のようになります。

想定利回り 毎月の必要額 これからの積立元本 想定運用収益
0% 約8.34万円 約2,002万円 ほぼ0円
3% 約6.10万円 約1,464万円 約539万円
5% 約4.87万円 約1,169万円 約833万円
7% 約3.84万円 約922万円 約1,079万円

※上の比較は、途中増額・ボーナス追加を設定しない場合の概算です。

年利5%を選ぶと、毎月の必要額は約4万8,700円です。ただし、年利5%が毎年安定して続くわけではありません。計画を立てるときは5%だけでなく、0%や3%の結果も確認し、余裕を持たせておく方が安心です。

また、2,000万円はあくまで計算例です。老後に必要な金額は、生活費・年金・退職金・住居費などによって一人ひとり異なります。

既存の積立シミュレーターとの違い

すでに公開している新NISA積立シミュレーターとは、計算する向きが反対です。

ツール 最初に決めるもの 分かること 向いている人
新NISA積立シミュレーター 毎月の積立額 将来いくらになるか 無理なく出せる月額が決まっている人
今回の逆算シミュレーター 将来の目標額 毎月いくら必要か 老後資金などのゴールが決まっている人

積立期間が長いほど、毎月の必要額は小さくなる

目標2,000万円、現在の運用資産0円、年利5%という条件で、期間だけを変えると次のようになります。

10年から20年へ延ばすと、必要な月額は半分以下になります。長期投資では「高い利回りを狙うこと」だけでなく、早めに始めて時間を確保することが大きな力になります。

一方で、期間が長ければ必ず目標へ届くわけではありません。実際の相場には上昇する年も下落する年もあり、売却する時期によって結果が変わります。

逆算された金額と、続けられる金額は別

ここがこの記事で最も大切なポイントです。

シミュレーターが「毎月7万円必要」と表示しても、家計から無理なく出せる金額が3万円なら、7万円を設定することが正解とは限りません。生活費を削りすぎると、急な出費や相場の下落時に積立を続けられなくなる可能性があります。

  • 必要積立額:入力した条件で目標へ届くための計算上の金額
  • 継続可能額:生活を圧迫せず、相場が下がっても続けられる金額

実際の積立額は、必要積立額だけでなく、収入・支出・貯金・生活防衛資金を確認して決める必要があります。

新NISAで積み立てる場合に確認したい上限

2024年からのNISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、併用すると年間360万円まで投資できます。非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。

  • 月10万円以内:12か月均等なら、つみたて投資枠の年間120万円以内
  • 月10万円超〜30万円以内:対象商品であれば、成長投資枠との併用などを検討する金額
  • 月30万円超:12か月均等では、NISA全体の年間360万円を超える金額

このシミュレーターでは、必要額がNISAの上限を超えても計算を止めません。目標達成に必要な総額を確認するツールだからです。上限を超える結果になった場合は、期間を延ばす、目標額を見直す、課税口座も含めて考えるといった調整が必要です。

制度の最新情報は、金融庁「NISAを知る」で確認できます。

毎月の必要額が大きすぎたときの調整方法

逆算結果を見て「この金額は難しい」と感じても、投資を諦める必要はありません。高い利回りを狙って解決しようとする前に、次の3つを見直してみてください。

1.期間を延ばす

目標までの時間が長くなるほど、毎月の積立負担は小さくなります。可能なら開始を先送りせず、少額でも早めに始める方が計画を立てやすくなります。

2.目標を分ける

最初から2,000万円だけを見るのではなく、まず100万円、次に500万円というように途中の目標を置くと、行動へ移しやすくなります。

3.家計に合う額から始める

必要額に届かなくても、積立をしないより前進できます。収入が増えたときや支出が減ったときに、積立額を見直しても構いません。

想定利回りを7%など高めに設定すれば、画面上の必要額は小さくできます。しかし、高い利回りを前提にするほど計画が外れたときの差も大きくなります。目標に届かない不安から、値動きの大きな商品へ無理に移るのは避けたいところです。

目標と積立額が決まったら、次にやること

目標額から毎月の必要額を確認したら、次は「実際に続けられる形」へ落とし込みます。

生活防衛資金を確保する
近いうちに使うお金と、長期で運用するお金を分けます。
無理なく続けられる積立額を決める
逆算結果を目安に、家計に合わせて金額を調整します。
投資する商品を選ぶ
値動き・投資先・信託報酬を確認し、長く持てる商品を考えます。
証券口座を用意して積立設定をする
最初から満額を目指さず、少額から始めても問題ありません。
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目標額逆算シミュレーターのよくある質問

年利5%なら、毎年5%ずつ増えますか?

いいえ。実際の運用ではプラスの年もマイナスの年もあります。このシミュレーターは、長期間の平均が一定だったと仮定した比較用の計算です。

現在の貯金も「現在の運用資産」に入れていいですか?

選んだ利回りで今後も運用する予定の資産だけを入力してください。普通預金や近いうちに使う現金は、同じ利回りで増えるとは限らないため、基本的には含めません。

新NISAの1,800万円を超える目標も計算できますか?

計算できます。ただし、1,800万円は投資元本の非課税保有限度額であり、運用によって増えた評価額の上限ではありません。これからの積立元本が1,800万円を超える場合は、課税口座なども含めて考える必要があります。

5年以内に使う予定のお金にも使えますか?

短期間では相場の下落から回復する時間を確保できない場合があります。教育費・住宅資金など使う時期が近いお金は、すべてを値動きのある商品で運用せず、現金も含めて準備することが大切です。

手数料やインフレは含まれていますか?

含まれていません。表示される金額は将来の額面金額です。実際の結果は、信託報酬・税金・物価上昇・相場の値動きなどによって変わります。

まとめ|目標から逆算し、家計に合う積立計画へ

  • 目標額・現在の運用資産・期間・想定利回りから、毎月の必要額を逆算できる
  • 途中の増額や、6か月ごとのボーナス追加も必要な場合だけ設定できる
  • グラフでスタート時資産+積立額と、運用後の資産見込みを比較できる
  • 積立期間を長く取るほど、毎月の必要額を抑えやすい
  • 高い利回りだけを前提にせず、0%・3%・5%・7%を見比べる
  • 計算上の必要額と、家計から無理なく出せる金額は別
  • 新NISAの年間投資枠と非課税保有限度額も確認する

目標を数字にすると、今やることが見えやすくなります。ただし、目標額へ最短で届くことよりも、生活を守りながら積立を続けられることの方が大切です。

まずは目標額と期間を入力し、複数の利回りを見比べてみてください。そのうえで、今の家計に合う積立額へ調整していきましょう。

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