※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。投資には元本割れのリスクがあります。特定の金融商品・銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。

株価が大きく下がると、「まだ下がるんじゃないか」「今のうちに売った方がいいのでは?」と感じることがあります。

特に投資を始めて初めて大きな下落を経験すると、含み損が毎日のように増えていく画面を見るだけでも不安になります。

そこで起こりやすいのが、狼狽売り(ろうばいうり)です。

狼狽売りとは、株価の急落などに強い不安を感じ、十分に考えないまま急いで保有資産を売ってしまう行動です。

ただし、「下落時に売る=全部間違い」ではありません。

本当に大切なのは、怖いから売るのか、投資計画が変わったから売るのかを分けることです。

先に結論

狼狽売りで注意したいのは「下落」そのものより、投資計画が感情で変わること

株価が下がった瞬間に正解を当てることより、下落前に決めた投資方針をニュースや恐怖だけで壊さないことが、長期投資では重要です。

「売ったかどうか」ではなく、なぜ売ったのかを確認することがポイントです。

狼狽売りとは何か
暴落で売りたくなる心理
計画的な売却との違い
長期投資で注意したい理由
暴落前にできる準備
暴落時に確認する順番

狼狽売りとは?

「狼狽」とは、予想外の出来事に驚いて慌てることです。

投資では、急落を見て冷静な判断ができなくなり、予定していなかった売却をしてしまうことを狼狽売りと呼びます。

たとえば資産がこう減ったら…

100万円 → 90万円 → 80万円 → 75万円

「これ以上減る前に逃げたい」と思うのは自然です。ただし、投資目的や投資先の前提を確認せず、「下がっているから」という理由だけで売ると、狼狽売りになりやすくなります。

なぜ人は暴落すると売りたくなる?

理由1|損失が数字ではなく「自分のお金」として見える

「株式は30%下がることもある」と知識として理解することと、1,000万円 → 700万円を自分の証券口座で見ることは、感覚として大きく違います。

金額が大きくなるほど、「300万円なくなった」という感覚が強くなります。

理由2|最近起きたことが、このまま続くように感じる

株価が何日も続けて下がると、「明日も下がる」「来月も下がる」と感じやすくなります。

しかし、短期の値動きから底値や反発時期を正確に予測し続けるのは難しいものです。

市場から一度離れると、下落を避けられる場合がある一方で、反発局面も逃す可能性があります。

理由3|ニュースやSNSを見るほど不安が増える

相場が荒れているときほど、「歴史的暴落」「まだ半分になる」「○○ショック」といった強い言葉が目に入りやすくなります。

情報収集は大切ですが、短期的な感情をそのまま投資判断に結びつけないことも重要です。

狼狽売りが起きる流れ

株価下落から不安が強まりニュースやSNSを見て恐怖が増し、慌てて売却してしまう狼狽売りの流れを示した図解
株価そのものより先に、感情が動いていないか確認することが大切です。
📉株価が下がる
💰資産が減る
📱ニュースやSNSを見る
😨不安が強くなる
🧠「もっと下がる」と感じる
💨慌てて売る

狼狽売りで難しいのは「売ったあと」

よく、「売ったら損失が確定するから売ってはいけない」と言われます。

ただ、それだけではありません。もっと難しいのが、売ったあと、いつ市場へ戻るかです。

一度現金へ移したあとの例

100万円 → 70万円で売却

その後、相場が 70万円 → 75万円 → 85万円 → 95万円 と回復。

すると今度は、「もう上がってしまったから買い戻しにくい」という問題が出てきます。

つまり、市場から一度離れると、いつ売るかといつ買い戻すかという2回のタイミング判断が必要になります。

でも「売却=悪」ではない

狼狽売りを避けるという話は、何があっても絶対に売るなという意味ではありません。

投資目的が変わった
近いうちに使う資金が必要になった
自分のリスク許容度以上の資産配分だった
個別企業への投資で、購入時の前提が崩れた
資産配分を計画的にリバランスする

違いは、価格が下がって怖いから売るのか、それとも自分の計画や投資理由が変わったから売るのかです。

計画的な売却と狼狽売りの違い

目的や必要資金やリスク許容度を確認して売却する計画的な売却と、株価急落や不安から衝動的に売る狼狽売りを比較した図解
「売ったこと」だけでなく、「なぜ売ったのか」を見るのがポイントです。

計画に基づく売却

目的が変わった

必要資金を確保する

リスク許容度を見直した

→ 理由を確認して計画的に売る

狼狽売り

株価が急落した

不安になった

SNSを見てさらに怖くなった

→ とりあえず全部売る

オルカンやS&P500などの長期インデックス投資ではどう考える?

オルカンやS&P500などのインデックス投資では、個別企業1社への投資とは少し考え方が違います。

市場全体へ長期投資する場合、景気後退、金利上昇、地政学リスク、企業業績悪化などによって、市場全体が大きく下落する時期があります。

だからこそ、短期的な相場予測だけで長期計画を変えないことが重要になります。

暴落時は「売るか」より先に確認することがある

株価が大きく下がったとき、最初の質問を「売る?」にしない方がいいと思っています。

確認すること自分への質問
投資目的10年・20年後の資産形成という目的は変わった?
投資先投資している商品の仕組みや前提は変わった?
生活資金この下落で生活費や必要資金が足りなくなる?
資産配分株式の割合が自分には大きすぎなかった?
判断理由「怖いから」以外に売る理由がある?
昨日まで売る予定がなかったのに、今日株価が下がったから売りたくなった
そんなときは、予定外の行動になっていないか一度確認する余地があります。

狼狽売りを防ぐ5つの準備

一番効果があるのは、暴落してから精神力だけで耐えることではありません。平常時に準備しておくことです。

1.生活防衛資金を投資とは別に確保する

株価下落中に生活費まで必要になると、心理的にも売却しやすくなります。生活に必要なお金と、長期で運用するお金を分けておくことが大切です。

2.暴落前に資産配分を決める

大きな下落で眠れなくなるほど株式比率が高いなら、平常時から資産配分を見直した方がいい場合があります。

暴落してから耐えるのではなく、暴落しても続けられる配分にしておくという考え方です。

3.積立ルールを決める

「毎月○万円を積み立てる」とあらかじめ決めておけば、毎月「今買うべき?」を判断する回数を減らせます。

4.ニュースや評価額を見る回数を増やしすぎない

状況確認は必要ですが、1日に何十回も評価額を確認しても相場をコントロールできるわけではありません。

5.暴落時の行動を先に決めておく

  • 基本は積立継続
  • 追加投資は余剰資金だけ
  • 生活防衛資金には触れない
  • 売却する前に投資目的を確認する

「積立を止める」も理由を確認する

狼狽売りというと、持っている商品を全部売るイメージがあります。

でも、暴落したから積立だけ止めるという行動も、理由によっては似た問題を抱えます。

もちろん、収入が減った、生活費が増えた、生活防衛資金が不足したという理由なら、積立額を減らしたり止めたりするのは合理的です。

判断基準

「株価が下がったから」ではなく、家計や投資計画を基準に判断する

相場ではなく、自分の生活と計画が変わったかどうかを見るのがポイントです。

暴落したときの3ステップ

暴落時に家計、投資計画、感情の順で確認してから行動する3ステップを示した図解
相場を見る前に、家計・投資計画・感情の順で確認すると判断を整理しやすくなります。
STEP確認すること自分への質問
STEP1家計を見る生活防衛資金は十分?近いうちに使うお金はある?
STEP2投資計画を見る目的・期間・投資先の前提は変わった?
STEP3感情を見る「怖い」という気持ちだけで行動しようとしていない?

計画が変わっていないなら、慌てて判断しない。

LCM管理人の考え|暴落に強い人は「怖くない人」ではない

怖くなっても、予定外の行動をしなくて済む仕組みを作っておく

暴落して資産が何百万円も減ったら、怖いと感じるのは普通だと思います。

重要なのは、怖くならないことではありません。

怖くなったときに、予定外の行動をしなくて済む準備をしておくことです。

生活防衛資金を残す。無理のない金額を積み立てる。分散する。値動きを理解する。

長期投資では、こうした地味な準備の方が、「次の暴落を予測する」ことより大切だと思っています。

ハリベー投資RPGでは「狼狽」がモンスターになる

ハリベー投資RPGでは、市場リスクだけでなく、投資家自身の行動も重要なテーマです。

暴落や不況そのものだけではなく、そのとき自分がどう行動するかで結果が変わります。

「計画継続」「現金を守る」「追加投資」「売却」などを選びながら、狼狽して動くことと、計画に沿って動くことの違いを体験できます。

ハリベー投資RPGを遊ぶ →

※投資学習用に簡略化したゲームです。特定の商品や投資行動を推奨するものではありません。

これから長期投資を始めるなら「暴落しない商品」より続けられる環境を作る

これから新NISAを始める人の中には、「今買った直後に暴落したらどうしよう」と思う人もいるかもしれません。

でも、株式投資で将来の下落を完全に避けることはできません。

だからこそ、どこで始めれば暴落しないかより、暴落しても生活を崩さず続けられるかを考える方が現実的です。

PR|新NISA・長期投資を始める環境を整えるなら

証券会社は「長く使いやすいか」も確認

狼狽売りを避けるために特別な証券会社があるわけではありません。

ただ、長期投資では、自動積立を設定しやすい・資産状況を確認しやすい・自分が買いたい商品を扱っているといった使いやすさも継続するうえでは大切です。

LCMでは、マネックス証券の口座開設で必要なものや流れも初心者向けに整理しています。

マネックス証券の口座開設は難しい?必要なもの・流れ・注意点 →

株・投資信託ならネット証券のマネックス

※広告リンクです。取扱商品・手数料・NISA・キャンペーン等の条件は変更される場合があります。申込前に必ず公式情報をご確認ください。

よくある質問

Q.狼狽売りとは何ですか?

株価の急落などに強い不安を感じ、投資計画や投資先の前提を十分に確認しないまま、慌てて資産を売却する行動です。

Q.暴落したら絶対に売ってはいけませんか?

いいえ。投資目的、家計、リスク許容度、投資先の前提が変わったのであれば、売却が合理的な場合もあります。問題なのは、「怖い」という感情だけで予定外の売却をすることです。

Q.オルカンやS&P500も狼狽売りしない方がいい?

長期保有を目的に購入しているなら、短期的な下落だけで投資方針を変える前に、当初の目的や期間を確認することが重要です。ただし、株式比率が自分のリスク許容度を超えていた場合は、資産配分そのものを見直す選択肢もあります。

Q.暴落時に積立を止めてもいい?

家計が苦しくなったのであれば、止めたり減らしたりして問題ありません。一方で、「株価が下がったから」だけが理由の場合は、当初の長期計画と矛盾していないか確認したいところです。

Q.狼狽売りを防ぐ一番の方法は?

暴落する前に、生活防衛資金・資産配分・積立額・暴落時の行動ルールを決めておくことです。精神力だけで耐えるより、そもそも慌てなくて済む仕組みを作る方が現実的です。

まとめ|「売るな」ではなく「怖いから売る」を避ける

狼狽売りで覚えておきたいのは、下落時の売却そのものが悪いわけではないということです。

売却理由考え方
投資目的が変わった計画変更として合理的な場合がある
生活に必要なお金になった家計を優先する
リスク許容度を見直した資産配分を調整する選択肢がある
投資先への前提が変わった投資理由を再確認する
株価が下がって怖くなった狼狽売りになっていないか一度確認する

長期投資では、相場が荒れたときに強い人になるより、相場が荒れても予定外の行動をしなくて済む準備をしておく方が大切だと思っています。

生活防衛資金、無理のない積立額、資産配分、暴落時の行動ルール。こうした準備が、狼狽売りを防ぐ土台になります。

参考資料

本記事は、狼狽売りや長期投資に関する一般的な考え方を初心者向けに整理したものであり、特定の金融商品・指数・銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。実際の投資判断は、投資目的、家計、投資期間、リスク許容度などによって異なります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
株式投資を始めるなら、まずは証券口座の準備から

株式投資を始めるには、証券口座で株を購入できる環境を整える必要があります。
DMM株は、日本株・米国株・NISA口座に対応しており、スマホアプリから株式取引ができる証券サービスです。

✓ 日本株・米国株・NISA口座に対応
✓ スマホアプリで取引しやすい
✓ 少額から始められるサービスもある
✓ 個別株・ETFの取引に対応

※本リンクは広告を含みます。サービス内容・手数料・キャンペーン・取扱商品などは、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。投資には元本割れのリスクがあります。