※本記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。投資には元本割れのリスクがあります。特定の金融商品・銘柄の購入を推奨するものではありません。

投資の記事やニュースを見ていると、「NASDAQ100はボラティリティが高い」「相場のボラティリティが上昇している」といった表現を見かけることがあります。

なんとなく「ボラティリティが高い=危険」というイメージを持っている人も多いかもしれません。

ただ、ボラティリティは単純に「損する可能性」を表しているわけではありません。

簡単に言えば、ボラティリティ=価格の値動きの大きさです。

この記事では、ボラティリティとリスク・下落率・最大ドローダウンの違いを整理しながら、初心者の長期投資ではどう考えればいいのかをわかりやすく解説します。

先に結論

ボラティリティは「上がる・下がる」ではなく、価格がどれくらい大きく揺れるかを見る

上にも下にも大きく動くならボラティリティは高く、値動きが比較的小さければ低くなります。

高い=必ず下がる、低い=絶対安全という意味ではありません。

ボラティリティの意味
高い・低いとは何が違うか
リスクとの違い
下落率との違い
最大ドローダウンとの違い
長期投資での考え方

ボラティリティとは?

投資で使われるボラティリティとは、株価や投資商品の価格がどのくらい大きく変動しているかを表す考え方です。

上にも下にも激しく動くなら「ボラティリティが高い」、比較的小さな範囲で動くなら「ボラティリティが低い」と表現します。

ボラティリティが低め

100 → 102 → 99 → 103 → 105

値動きが比較的小さい

ボラティリティが高め

100 → 120 → 90 → 125 → 95

上下の値動きが大きい

実際の金融データでは、一定期間のリターンの標準偏差を使って値動きのばらつきを測る方法が一般的です。

ただし、投資初心者が最初から計算式を覚える必要はありません。

まずはこの理解でOK

値動きが大きい → ボラティリティが高い

値動きが小さい → ボラティリティが低い

ボラティリティが高い・低いとはどういう状態?

ボラティリティは、価格がどちらへ動くかではなく、どれくらい大きく動くかを見るものです。

低ボラティリティのなだらかな価格推移と高ボラティリティの激しく上下する価格推移を比較した図解
ボラティリティは「上がるか下がるか」ではなく、価格の揺れ幅を見る考え方です。

たとえば、100万円を投資した場合を単純化して考えてみます。

値動きが比較的小さい例

100万円 → 103万円 → 99万円 → 105万円

途中の評価額が比較的安定

値動きが大きい例

100万円 → 120万円 → 90万円 → 125万円

短期間で評価額が大きく変わる

後者は途中で大きく下落していますが、同時に大きく上昇もしています。

つまり、ボラティリティが高い=損をするという意味ではありません。

ただし、評価額が大きく動くため、実際に保有すると心理的な負担は大きくなりやすいです。

ボラティリティと「リスク」は同じ?

完全に同じではありません。

投資におけるリスクは、結果の不確実性や金銭的損失の可能性などを含む、もっと広い概念です。

ボラティリティは、その中でも価格変動の大きさを見る方法の一つと考えると分かりやすいです。

リスクの例何が起こる?
価格変動リスク株価や投資商品の価格が大きく上下する
企業リスク企業の業績悪化や経営問題で株価が下落する
為替リスク円高・円安で外貨建て資産の円換算額が変わる
金利リスク金利変化によって株式や債券の評価が変わる
インフレリスク物価上昇によってお金の実質的な価値が下がる
「リスクが高い=損する確率が高い」と単純に考えない
投資では、値動きや結果の不確実性が大きいことも「リスク」と呼ばれます。大きく上昇する可能性と、大きく下落する可能性の両方を含みます。

ボラティリティと下落率の違い

ボラティリティと下落率も別物です。

下落率は、ある価格からどれくらい下がったかを見るものです。

たとえば100万円が80万円になれば、下落率は−20%です。

一方、ボラティリティは一度の下落だけを見るのではなく、一定期間に価格がどれくらい上下しているかを見ます。

商品A

100 → 98 → 101 → 99 → 102

値動きは比較的小さい

商品B

100 → 120 → 85 → 115 → 90

途中の値動きがかなり大きい

最終価格だけを見ると分からなくても、途中の価格推移を見ると値動きの大きさは大きく違います。

最大ドローダウンとは?

もう一つ、ボラティリティと混同しやすいのが最大ドローダウンです。

最大ドローダウンとは、ある期間の最高値から、その後の最安値までどれくらい下落したかを見る指標です。

単純な例

100万円 → 130万円 → 91万円 → 110万円

130万円から91万円まで下落しているので、ピークから底までの下落は約30%です。

ボラティリティ・下落率・最大ドローダウンの違い

ボラティリティは値動きの大きさ、下落率はある価格からの下落、最大ドローダウンは最高値から底までの最大下落を表すことを比較した図解
似た言葉ですが、ボラティリティ・下落率・最大ドローダウンは見ているものが違います。
ボラティリティ価格がどれくらい激しく上下するか
下落率ある価格からどれくらい下がったか
最大ドローダウンピークから底までの最大下落幅
用語何を見る?初心者向けイメージ
ボラティリティ一定期間の値動きの大きさどれくらい揺れる?
リスク投資に伴う不確実性や損失の可能性何が起こるか分からない度合い
下落率ある価格からの値下がり今どれくらい下がった?
最大ドローダウンピークから底までの最大下落一番きつかった下げは?

S&P500にもボラティリティはある

S&P500は多くの米国大型企業へ分散されていますが、株式である以上、価格は普通に上下します。

分散されている=値動きがなくなるわけではありません。

分散は特定企業への依存を減らすのに役立ちますが、市場全体が下落するときは指数全体も下落します。

NASDAQ100やFANG+はなぜ値動きが大きくなりやすい?

NASDAQ100やFANG+のように、大型成長企業・テクノロジー企業の影響が大きい指数は、S&P500などより値動きが大きくなる局面があります。

成長株は、現在の利益だけでなく将来の利益への期待が株価へ大きく反映されやすい特徴があります。

そのため、期待が強くなると大きく買われる一方、金利上昇や業績不安などで期待が弱まると、大きく下落することがあります。

ボラティリティが低ければ安全?

ボラティリティが低い=絶対安全ではありません。

値動きが小さく見えていても、企業リスク、信用リスク、為替リスク、インフレリスクなど、別のリスクが存在する場合があります。

また、過去の値動きが小さかったからといって、将来も必ず小さいとは限りません。

ボラティリティは「安全度そのもの」ではない
過去や現在の価格変動の特徴を見る材料の一つとして使い、投資先の中身や自分の投資期間とあわせて考えることが大切です。

ボラティリティが高い商品は避けた方がいい?

一律に避ける必要はありません。

大切なのは、その値動きに自分が耐えられるかです。

たとえば100万円の資産が90万円になるだけでも怖くて売りたくなる人と、70万円になっても長期投資を続けられる人では、許容できる値動きが違います。

長期投資で見るポイント

「どれが一番増えそうか」だけでなく、「どれくらいの下落なら持ち続けられるか」を考える

高いリターンを期待できても、途中の大きな値動きに耐えられず売ってしまうなら、自分に合った投資とは言いにくくなります。

長期投資では「値動きが大きい=投資失敗」ではない

短期では価格が大きく上下していても長期では成長する場合があり、値動きの大きさと投資の失敗は同じではないことを示した図解
短期の大きな値動きだけで投資の成否を決めないことが、長期投資では重要です。※将来の上昇を保証するものではありません。

長期投資では、大きく下落しただけで「この投資先を選んだのは失敗だった」と判断してしまうと、相場が荒れるたびに投資方針が変わってしまいます。

株式へ投資している以上、一定の価格変動は避けられません。

そのときに見るべきなのは、

  • 想定していた値動きの範囲なのか
  • 投資先の中身や前提が変わったのか
  • 生活に必要なお金まで投資していないか
  • 自分がこの下落に耐えられる資産配分なのか

といった部分です。

LCM管理人の考え|リターンより「自分が耐えられる値動き」を見る

長期投資では、最大リターンより「途中で続けられるか」を重視する

投資商品を比較すると、どうしても「どれが一番増えた?」「過去リターンは何%?」に目が向きます。

でも長期投資なら、それと同じくらい途中でどれくらい上下するのかを見ることが大切だと思っています。

たとえ過去のリターンが高くても、自分が耐えられないほど値動きが大きければ、暴落時に怖くなって売ってしまう可能性があります。

逆に、自分が理解できる商品を無理のない金額で積み立てていれば、相場が荒れたときにも続けやすくなります。

「一番増えそうな商品」より、「大きく下がっても持ち続けられる商品」を考えることが、長期の資産形成ではかなり重要だと思っています。

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これから長期投資を始めるなら

初心者の場合、ボラティリティを細かく計算してから投資を始める必要はありません。

まずは、

  • 何に投資している商品なのか
  • どれくらい値動きする可能性があるのか
  • 大きく下がっても積立を続けられる金額なのか

を確認することから始めれば十分です。

新NISAを使う場合も、「一番上がりそうな商品」だけでなく、自分が長期間持ち続けられる商品を選べる環境を作ることが大切です。

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証券会社を選ぶときは、取扱商品だけでなく、積立設定のしやすさや自分が使いやすいかも確認しましょう。

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よくある質問

Q.ボラティリティが高いと損しやすいですか?

必ずしもそうではありません。ボラティリティは値動きの大きさを表します。大きく下落する可能性だけでなく、大きく上昇することも含まれます。

Q.ボラティリティとリスクは同じですか?

同じではありません。投資リスクは不確実性や損失の可能性などを含む広い概念で、ボラティリティはその中でも価格変動を見る指標の一つです。

Q.ボラティリティと最大ドローダウンの違いは?

ボラティリティは一定期間の価格変動の大きさです。最大ドローダウンは、一定期間における最高値からその後の最安値までの最大下落幅を表します。

Q.S&P500にもボラティリティはありますか?

あります。多くの企業へ分散されていても株式であるため、市場環境によって価格は上下します。

Q.長期投資ならボラティリティは気にしなくていい?

無視する必要はありません。長期投資でも、大きな下落に耐えられず途中で売ってしまえば計画が崩れます。自分が耐えられる値動きの範囲を考えることが重要です。

まとめ|ボラティリティは「怖さ」ではなく値動きの大きさ

ボラティリティは、投資商品がどれくらい激しく上下するかを見るものです。

用語何を見る?
ボラティリティ値動きの大きさ
リスク投資に伴う不確実性や損失の可能性
下落率ある価格からどれだけ下がったか
最大ドローダウン最高値から底までの最大下落

ボラティリティが高い=悪い投資と決めつける必要はありません。

ただし、大きく値動きする商品を自分が本当に持ち続けられるかは重要です。長期投資では、最大リターンを狙うことより、相場が荒れても続けられることの方が大切になる場合があります。

参考資料

本記事は、ボラティリティや投資リスクの一般的な考え方を初心者向けに整理したものであり、特定の金融商品・指数・銘柄の購入や売却を推奨するものではありません。実際の値動きやリスクは、市場環境、企業業績、金利、為替など多くの要因によって変わります。投資判断はご自身の責任で行ってください。
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