老後に向けて資産を増やしても、次に迷うのが「毎月いくら使ってよいのか」です。2,000万円あっても、月5万円と月15万円では資産が持つ期間は大きく変わります。

このページでは、取り崩し開始時の資産・毎月使いたい金額・年齢・想定利回りを入力すると、資産が何歳まで持つのかを試算できます。まだ資産形成中の方も、将来の出口を先に数字で見ておくと、目標額を考えやすくなります。

かんたん試算

毎月いくら取り崩すと、何歳まで持つ?

資産取り崩しシミュレーター

入力した数字は保存・送信されません

想定利回り(年率)
今回の試算結果 87歳11か月ごろに資産が尽きる見込み

月10万円・年利3%で、65歳から95歳まで試算した結果です。

試算終了時の残高 0万円 試算途中で残高が0円になります
総取り崩し額 約2,750万円 期間中に資産から受け取った合計
運用で補えた金額 約750万円 最終残高+総取り崩し額-開始資産
最後まで持たせる月額目安 約8.4万円 95歳まで残高を持たせる計算上の初月額
資産残高と累計取り崩し額の推移 65歳からの推移

※想定利回りは実効年率として「(1+年利)の12乗根」で月次換算し、毎月の取り崩し後に運用する簡易計算です。一定利回りが続く前提であり、実際の値動き・税金・信託報酬・売買手数料・年金・その他収入は反映していません。

このシミュレーターで分かること

入力した条件から、次の4つを確認できます。

1資産が何歳まで持つか途中で0円になる場合は、その年齢と月を表示
2最後にいくら残るか設定した年齢まで残った運用資産を表示
3合計でいくら使えるか毎月受け取った取り崩し額の合計を表示
4持たせるための月額目安終了年齢まで残高を持たせる初月額を逆算

「2,000万円あれば安心」と資産額だけを見るのではなく、毎月いくら必要で、何年間使うのかまでセットで考えられるのが、このシミュレーターの役割です。

資産取り崩しの基本|残りを運用しながら少しずつ使う

資産の取り崩しは、退職日にすべて現金へ換えることだけではありません。必要な分だけ定期的に売却し、残りの資産は運用を続ける方法もあります。

運用資産2,000万円
毎月取り崩す10万円
残りを運用翌月へ

金融庁も、NISA口座の資産は一部だけを売却し、残りを運用しながら取り崩せると案内しています。使う時期が来たからといって、必ずしも一括で売る必要はありません。

2,000万円を月10万円ずつ取り崩すと何年持つ?

開始資産2,000万円、65歳から月10万円を取り崩す例を比べると、一定利回りを仮定した計算では次のようになります。

想定利回り資産が持つ期間95歳時点の残高
0%約16年8か月0万円
3%約22年11か月0万円
5%30年間持つ約457万円
7%30年間持つ約3,464万円

ただし、5%や7%が毎年きれいに続くわけではありません。数字をよく見せるために高い利回りを選ぶのではなく、0%・3%・5%を見比べて幅を持たせる方が、計画を立てやすくなります。

定額取り崩しと定率取り崩しの違い

資産の取り崩し方には、大きく分けて「毎月同じ金額を使う方法」と「残高の一定割合を使う方法」があります。

方法メリット注意点
定額取り崩し毎月の生活費を決めやすい下落時も同額を売るため、資産が早く減ることがある
定率取り崩し残高に合わせて使う額を調整しやすい相場が下がると受取額も減り、家計が不安定になりやすい

このシミュレーターは、生活費をイメージしやすい定額取り崩しを採用しています。実際には、基本額を決めつつ、相場が大きく下がった年だけ少し減らすなど、両方を組み合わせる考え方もあります。

暴落直後の取り崩しに注意|同じ平均利回りでも結果は変わる

取り崩し期に特に注意したいのが、運用の序盤で大きく下落することです。値下がりした資産を生活費のために売ると、回復に参加できる口数まで減ってしまいます。

上昇してから下落増えた資産が下落を受け止めやすい
下落してから上昇安い時期の売却で回復力が弱まりやすい

このシミュレーターは一定利回りのため、こうした「値動きの順番」は再現していません。結果をそのまま安全額と考えず、数年分の生活費を現金で用意する、下落時は取り崩し額を調整するなどの余裕を持たせたいところです。

取り崩しを始める前に確認したい3つのこと

1毎月の不足額を確認する生活費の全額ではなく、年金やその他収入で足りない分を入力します。
2近く使う現金を分ける相場が下がったときも売らずに済むよう、数年分の支出を現金で備えます。
3年に一度は条件を見直す資産残高・生活費・物価・家族状況に合わせ、取り崩し額を調整します。

まだ資産形成中なら、出口から必要額を逆算する

まだ取り崩し前なら、「老後に毎月いくら使いたいか」から必要な資産額を考えられます。たとえば月10万円を30年間使うなら、運用なしでは3,600万円が必要です。一方、残りを運用できれば計算上の必要額は小さくなりますが、相場の下落に備える余裕も欠かせません。

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積立から取り崩しまで考えるなら、まず口座を用意する

取り崩す資産は、最初から大きな金額を用意するのではなく、無理のない積立を長く続けてつくっていきます。新NISAで投資信託を始めたい方向けに、マネックス証券の口座開設に必要なものと手順を初心者向けにまとめています。

マネックス証券の口座開設手順を確認する必要なもの・流れ・注意点をやさしく解説 → リンク先の記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれます。投資には元本割れのリスクがあります。

資産取り崩しシミュレーターのよくある質問

年金はどこに入力しますか?

年金そのものを入力する欄はありません。「毎月の生活費-年金などの収入」で不足する金額を計算し、その不足分を毎月の取り崩し額へ入力してください。

預金も開始資産に含めてよいですか?

選んだ利回りで運用する資産だけを入力するのが基本です。生活費や緊急予備資金として現金で置く分は、同じ利回りでは増えないため分けて考えてください。

想定利回りは何%を選べばよいですか?

ひとつに決めつけず、まず0%・3%・5%を見比べてください。高い利回りだけで計画すると、相場が想定どおりにならなかったときに資産が早く尽きる可能性があります。

「最後まで持たせる月額」なら安全ですか?

安全を保証する金額ではありません。一定利回りが続く計算上の目安です。実際には暴落・物価・税金・手数料・医療費などを考え、表示額より余裕を持たせる必要があります。

新NISAの資産は少しずつ売れますか?

少しずつ売却できます。2024年からのNISAでは、売却した商品の簿価分の非課税保有限度額を翌年以降に再利用できます。ただし、その年の年間投資枠へ上乗せされるわけではありません。制度の最新情報は金融庁で確認してください。

制度参考:金融庁「NISAの活用事例」金融庁「NISAを知る」

まとめ|資産額ではなく「毎月いくらを何年使うか」で考える

  • 開始資産・毎月の取り崩し額・年齢・想定利回りから、資産が何歳まで持つかを試算できる
  • 運用を続けながら少しずつ売ると、資産寿命が延びる可能性がある
  • 一定利回りの計算では、暴落の時期や値動きの順番までは再現できない
  • 年金などの収入を引いた「毎月の不足額」を入力する
  • 現金の備えを分け、年に一度は取り崩し額を見直す

取り崩しは、資産形成の失敗ではなく、積み立ててきたお金を人生のために使う段階です。最初から完璧な正解を決める必要はありません。まずは0%・3%・5%を試し、ご自身が安心して使える金額の幅を確認してみてください。

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